『キック・アス』 (アメリカ、2010年)
を観た。
アメコミ原作のヒーローもの。
主人公はてんで駄目なんだけれど、そこが良いのかねえ。
特殊な能力もなく、強靭な肉体もない、ただの男の子。
あるのは、ちょっとした正義感と、勇敢さ。
なんといっても、ヒット・ガールがパワフルでキュートで魅力的よね。
偽物のキック・アスに対して、ヒット・ガールは本物なんだよねえ。
ちゃんと訓練されてて、身体能力もかなりのもの。
ビッグ・ダディ役で、なぜかニコラス・ケイジが御出演。
キック・アスやヒット・ガールの衣装は、いかにもアメコミ風の色彩感覚。
この安っぽさ!この分かりやすさ!
それにしても、どうしてアメコミ原作のヒーローものは、むだにバイオレンスなんざんしょ。
子どもが気軽に見れなくなるでしょう。
萩尾望都 『恐るべき子どもたち』
を読んだ。
ジャン・コクトー原作の同名小説を漫画化した作品。
コクトーを読む前に、漫画を読んでしまったわ。
えっとね、ちょっと想像していた話と違ったわ。
「訓練が足りなく、罪を犯すほど純真な子どもたち」という表現があるよねえ。
なんかいかにもフランス文学って感じよね。人間の、悪への耽溺を自明のもののように受けとめているとこらへんが。性悪説的というか。
原作は評価が高いんだけれども、
この漫画を読んだ限りでは、耽美で退廃的な様子が、読みとれなかったわ。
言葉に、魅力がなくなったら、おしまいだわ。 あの人の迷いを、どうやって飲みほせばいいの?
