ヒーロー不在の飯事-201110111455000.jpg


姫野カオルコ 「魚のスープ」


を読んだ。


大学時代の友人から届いたチケットをきっかけに、スウェーデン旅行をする若い夫婦の話。


大学時代の友人というのが、「カズ」という女性で、

主人公である、夫、とは、べつに男女の関係があるわけでもなかった。


それが、長い年月を経て、突然会社に、スウェーデンへのチケットが送られてくる。


カズは女性性を排除したような、ルックスと傾向性の持ち主で、

妻の桜子と対比的なのだよねえ。


桜子は、愚鈍で平凡でつまらない女性なわけだよ。

きわめて女性的で、典型的若年日本人女性のテンプレートをそのままはめ込んでしまったような感じの。


それで、夫くんは、そういう桜子のにぶさを、「すなお」だと受け止めていて、安らぎを感じてるんだよねえ。


夫くんは、カズが自分に好意を抱いていた、という甘いうぬぼれをもって、

ノスタルジイに浸ろうとするんだけれども、

夫くんがカズを女性として見ることはなかったように、カズもまた夫くんを男性として見てはいなかった、ということが分かるのよねえ。


単なるノスタルジイと不倫のまぜこぜ話にしないところが、姫野カオルコ。

でも、薄味!薄味!

もっともっとセクシュアリティの欺瞞を暴いて、コテンパンにしてくれないと!





アガサ・クリスティー、中村妙子訳「火曜クラブ」 The Tuesday Night Club


を読んだ。


ミス・マープルご活躍の短編。


少うしずつ、短編を読み進めていくことにする。


まあなんだ、登場人物のなかで、一見蚊帳の外にいそうなんだけれど、

わざわざフルネームが用意されている人を疑えば、いいのかしらん。




























あなたのことば、だけ飲み込んで、ヘルシイなわたしでいたいのよ。

内側から、どうぞ、あなた仕様にしていってください。