ヒーロー不在の飯事-201008271346000.jpg

『プール』(大森美香監督、2009年)

を観た。
キャストは、もうデジャヴじゃないかと思うくらい、
スローライフ系邦画の常連さんたち。
もはや、キャストありきでストーリーを練り上げてんじゃないか、と勘ぐってしまう。
いや、桜沢エリカ原作なんだけれども。
モデルのかなちゃんスキ
顔も髪型も、声も、いいなあ
加瀬亮くんは相変わらず、抜け感のあるかっこよさで、ぞくぞくしちゃう。
いま一番すきな男性の俳優さん。

『空気人形』(是枝監督、2009年)
を観た。

公開当時、雑誌『シナリオ』での評判の高さに、気になっていた作品。
映像も綺麗で、画面がファンタジーな中にも、
世界は、心を持ってしまった空気人形=ラブドールの目線で語られ

繊細な眼差し、わたしの心はズタズタです。

余さんと空気人形のシーンが印象的
「これで消せるから」と言って、ファンデーションを差し出す空気人形
「歳を取ることにした」と言う空気人形
仲間だと思い、嬉々と話す。
きっと、もっともっと印象的なシーン、官能的、衝撃的なシーンはあるんだけれど、
わたしにはこのシーンが堪えた。
ただ、わたしは、現代人は空虚だとは思わないし、
現代人の空虚さを表出した作品という認識にはちと違和感を覚える。

「からっぽ」じゃないからこそ、生きるのが苦しい
心はやっかいで、でも何かを求めずにはいられなくって、惑うけれど
世の真理を把握して、総てを掌握できるのなら、わたし人間やめちゃう

心を持つ人間として生きるってのは、私として生きるということ。私もあなたも代替のきかない、値段のつけられない掛け替えのない存在。
「からっぽ」なはずない
空洞があったとして、穴も傷も塞がるし、新しく何かを受け容れることだってできる。
心は、貴い。



しかし、板尾の演技の上手さは異常。
あの気持ち悪さと惨めさの説得力は特筆に値する。