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2021年度 大阪女学院(後期)
大問一:川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』
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神戸女学院は「神女(しんじょ)」、大阪女学院は「大女(だいじょ)」と略しますが、最初のうちは、訓読みが先に立ってしまい、どうしてもなじめませんでした。
後期も、前期と同じく、物語一題+語句文法たくさんの入試です。あらためて見直してみても、読解以外の問題が多いなあという印象です。前期より設問の総数が減って、記述が増えていますが、難度は、それほど上がっていませんが、ちょっとは上がっています。
この作家は、中学受験では、ほとんど見かけません。恋愛小説作家だからでしょう。出題部分は、校閲の仕事について、主人公と聖が話をしている部分です。聖は校閲の仕事を、魅力的に語ります。この人が、やたら明るくてハキハキしているので、さくさく物事が進みます。
いきなり主人公のことを「信頼している」と言う聖さん。初対面の人に、斜め上から握手の右手を差し出す人みたいです。「そんなの、ちょっと付きあって、話して、仕事をみれば一発でわかるわよ」と、あやしいことを言うのですが、校閲小説ではなく、恋愛小説の一部であるなら、これで十分です。「自分の体のやわらかな部分が内側から外へ向かってじわじわと押し広げられていくようなそんな感覚」という表現が、良くも悪くも、この人らしかったです。
問一 漢字 書ける
問二 ちょっと迷って選べる。
問三 選べる
問四 かなりきっちりとしたパーツ組み合わせ式で書く記述問題。本文中の言葉をパズルのピースのように組み合わせて、模範解答以外の正解はほぼ認めないという形で、採点できる問題を作っています。
問五 探せる。
問六 本文から読み取るというより、常識的な判断として選ぶ感じなのが、この学校の選択肢。
問七 慣用句 うめられる
問八 副詞 うめられる
問九 十字以内のシンプルな記述。これも、ほぼ正解の形が決まっている。
問十イとエが微妙は選択肢。
問十一 これも常識的に考えて、だいていこれだろというような選択肢を選ぶだけ。
大問二
問一 漢字の書き取り
問二 パズル
問三 漢字の書き取り
問四 ことわざ
問五 慣用句
問六 数え方や四字熟語など
問七 修飾語
問八 伝統の百人一首。時間が無限にあるなら別ですが、この問題のために、わざわざ百人一首を覚える必要はありません。