2021灘中語句教材進捗②~慣用句編データベース改訂1日目~

 

 慣用句編から改訂作業を始めました。まずはテーマ別教材を分割し、一番オーソドックスな「身体の一部編」から手直ししていきます。2017版のデータベースは、データベースだという甘えがあったので、レイアウトから作り直します。

 出題情報は上部ににまとめて、邪魔なら折れるようにしました。灘用の教材なので、灘中の出題年度情報は大きめの欄を取りました。現状は最高3回の出題なので、ここにおさまりますが、4回目が出題されたら、テキストボックスを使うか、文字を小さくしないと入らないくなります。テキストボックスは、wordの挙動が不安定になったり、versionが変わるとズレたりするので、なるべく地の文だけで完結するリストにしたいところです。

 慣用句欄と意味欄がどうしても数センチ離れてしまう(この教材の慣用句・ことわざは最長17字なのでそれがおさまる必要がある)ので、上下の対照が少しでも容易になるように、罫線にガイドの点を打ち、慣用句にも番号を打ちました。一般の単語帳みたいに、隠すシートみたいなのを添付しようと思います。頻度と問題番号が〇数字でカブってますが、折れば気にならないかなと思います。あるいは、印刷せずにそのまま画面のままで使ってもらえたらいいかと思います。

 「意味→慣用句」の練習問題として使えるように、☚を入れていくことにします。まだ、どの問題に☚を入れるかは決めていませんが、オーソドックスなものにだけ印をつけていくつもりです。

 内容をどうするかは、まだまだここからです。この5年の入試をふまえて頻度情報を更新したり、前と違う辞書を読んで語句の取捨選択をしたりします。意味の注釈をどこまで入れるか、穴埋め編の方をどうするか(頻度を消して例文にするかどうかなど)、まだまだ決まってないことが多いです。

 基本的な方針は、「大人がふだん使ってない言葉は入れない(中学受験の文章に出て来るレベルを超えたものは入れない)」のままで行きます。したがって、浜や希の教材と比べれば、大幅に簡単です。狙いは、「あれっ、その言葉知らないの!?」を防ぐことです。「塾で暗記する語句」と「小学生同士の会話で使う語句」の間には、「読書で知る語句」「大人との会話で知る語句」という個人差が大きな領域があります。ここにアプローチしない限り、灘中で安定した得点は取れません。結局、差がついているのは、クイズ的な難語ではなく、「ふだんの国語力」なのです。灘中語句教材は、そういう「対応できない」部分に対応する唯一無二の教材です。

 

なぜ語句教材を作っているのかというと、語句がめちゃくちゃ大事だからというわけではなく、語句はご家庭に完全に任せてしまって、読解の指導だけをすればいい状態をつくることが、可能になればと思うからです。