TODAY'S
 
2021年度 清風中(後期チャレンジ入試)

 

 

大問1:加納朋子『トオリヌケ キンシ』 

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 後期チャレンジ入試。ポジティブでいいですな。言葉に弾むようなリズムがあって、テンポがいい物語です。後藤竜二の小説のような、わんぱくな男の子を対象とした本は、読者人口が減った現代では貴重です。二世代前の男の子を、令和の子たちはどう見るのだろう。リアリティーはあるのだろうか、フィクションとして見るのだろうか。ご家庭で、会話してみてもいいかと思います。

 小学生のとき、一番好きだった本は、「ほうれん草マン」でした。なつかしくなって調べたら、「かいけつゾロリ」は、「ほうれん草マン」から生まれたスピンオフ作品なのだそうです。おもしろいものは、おもしろいんだ。

 

問一 語句。選べる。

問二 選べる。

問三 線部だけではなく、そこに至るまでをちゃんと読書してたら、選べる。

問四 答えは選べる。

問五 書ける。

問六 選べる。

問七 選べる。

問八 話し合い。選べる。

  

 

大問2:平野啓一郎『本の読み方』 

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 おなじみの本です。読書の好きな作家が読書のことを書くのは、やはり水を得た魚という感じです。「ゆっくり読もう」というメッセージを、受験国語で「流し読みする」というのは、なんという皮肉だろう。

 文章をはやく読めないから、速読できるように……と考える保護者の方が、たまにいらっしゃいますが、速読する特別な方法はありません。「時間が足りない」というわが子の自己申告を出発点として、「足りるようにする方法は?」と単線で物事を考えようとするのは、得策ではありません。

 あたりまえのことですが、

・すでに知識があるなら、流し読みできます。

・本が好きなら、集中力が続きやすいです。

・言葉を知らなければ、気持ちよく読めません。

・読みにくいところがあれば、ごまかさずに、ちょっと線を引いたり書き込んだりして、理解を積み重ねようと、腹をくくる必要があります。腹をくくるのに時間がかかるのは、自信がない証拠です。

・しっかり足場を作りながら読んでいると、途中からスピードが上がります。論理的文章は、筆者が同じことを手を変え品を変え、繰り返してくれます。ごまかし読みしていると、同じ内容だすら気づけません。物語は、その世界に飛び込めたら、ページをめくる手もはやくなります。

・ほうほうの体で最後まで目を通したものの、あまり頭に残っていないまま、選択肢を見比べ、それっぽいものを強引に選ぼうとしたり、設問を読んで、その近くで関係がありそうなところを書こうとしたりするから、時間が足りなくなるのです。

 速読と言えば、このコントが浮かびます。ちなみにこれは本当に「さらば」の公式チャンネルです。

 

 

問一 書き取り。書ける。

問二 選べる。選択肢がそれなりに長いので、しっかり読むこと。

問三 選べる。選択肢を先に読むのではなく、本文をちゃんと読もう。

問四 選べる。

問五 探せる。

問六 話し合い。

問七 探せる。一問くらい、記述があってもいいのに。

  

 

大問三 

 

文章から語句をぬき出しやつ。1回目の入試と同じ。あっちは朝日新聞、こっちは毎日新聞。