パキスタン4

 



マスツージのお兄さん。お世話になりました。



こんな山肌。



対向車から情報収集。この先の道がどうなってるか、だれもわからない。すごい緊張感。



7月半ばに記録的な豪雨があり、村が流され、道は土砂にうまりました。復旧はまったく進みません。

発電所が流され、向こう2年は電気が来ません。ジェネレーターで発電するには燃料がいります。しかし、道が寸断され、その燃料が来ないのです。マスツージへの道路は、わたしの通った前日に開通しました。復旧のために重機を動かす燃料もまた、ここまではやって来ないのです。やって来たとしても、日本の2倍ほどの価格にはねあがっています。そんな国から見捨てられた場所です。



なのに村人は、何も知らずにやってきた旅人を歓迎し、川の中に素足で入り、車を誘導してくれます。



扇状地の上に作られた村を鉄砲水が駆け抜け、



その上にあらたな扇状地ができ、その上に道ができ、村になる。こうやって何百年も生きてきたのです。

人為ではどうにもならない自然の力です。



水の引いた川底を進みます。


地盤がもろいのです。


どこが道だかわかりませんが、このどこかが道です(ここは何の被害もない普通の場所です)。



なんとか無事に通過して、シュストのあたりまで来ました。わたしの右に座っていたイケメンポリスも、

ほっとしたのか、銃をおいて出て行ってしまいました。さわる勇気はありません(笑)。