WBC準決勝サヨナラ打より…君たちを信じている。絶対、大丈夫! | 灘学習院のブログ 日本一の塾をめざして

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豊中校担当の杉谷です。



まだWBCの余韻に浸っております照れ

小学1年の頃から見続けて大好きな野球がいろいろな歴史や時代を経て、世間に大きな関心を集め、そして感動を起こすものになるとは思いもしませんでした。



私はただスポーツ全般、ゲームのように頭を使うことに面白みを感じていたようで、子ども時分よりよく見ていました。バレーボール、大相撲などもハマりにハマって、テレビにかじりついて見ていた記憶があります。もちろん、スポーツ全般が大好きなので、オリンピックのときなどは大変ですチューまぁ勝手に大変にしているのでありますが…



その中でもやはり野球が好きだという歴史は長くなりました。プロ野球では巨人ファンで小学生時代はまぁ四面楚歌状態でした…チューが、そんな中でも浮気することなく今でも巨人ファン。球場への巨人戦観戦も欠かせません!WBCでも巨人の選手の活躍には一層うれしいものがありました。まぁそんなことはWBC観戦にはたいしたことではないのですが。



長々と前置きを続けてしまいましたが、今回のWBCは私のようにン十年野球を見てきた人も、ふだんはほとんど気にしていない人(いわゆる俄ファン)も虜にする野球の面白さと感動を届けてくれたのではと思います。そして、テレビ番組などでは今でもまだWBC関連のものがあったりします。後日談、エピソードそして裏話的なものになりますが、その中でいろいろな人の「言葉」にも注目が当てられていました。



私はふだんから、身近な周りの人から、本・テレビなどを通じての著名人までの「言葉」が心に残り、そして自身の考えや行動の礎にするところがあるので、いろいろな人の「言葉」を覚えています。

ということで、今回はWBCに関係する中で、私の中で印象に残り、私たちのこのお仕事にも関係するのではと思う言葉をあげてみます。

感動が多かった分、たくさんあるので、その中のひとつご紹介させていただきます。



準決勝メキシコ戦の9回裏。1点ビハインドの状態で、先頭打者の大谷が二塁打で出塁し、塁上で仲間を鼓舞。そして、次打者の吉田は四球で出塁しノーアウトランナー二塁一塁の絶好のチャンスを迎え、次の打者は村上。



「村神様」などという流行語も生まれたように昨年は大活躍。その活躍から今大会のメンバーにも主力として選ばれたものの、今大会は絶不調。この日もここまで4打席全てで凡退、さらには3三振。

一般的には代打か、はたまた送りバントで次打者以降での勝負にと考えるところでしたが、栗山監督から村上選手に伝えられたのは、



「ムネ(村上)、お前に任せた。思い切っていってこい」



コーチからの伝言でしたが、後日談としてそこから村上選手のスイッチが入ったことはたくさん報道されています。そして、結果もご存じのとおりサヨナラ決勝打でした。



この場面で打てたのはもちろん村上選手の技術があってこそというのは大前提ですが、私の中ではスゴいと思ったのは、


①おそらく「任せた」ということはこのときだけでなく、ずっと伝えつづけていたのだろうということ


②一塁の代走に周東を出し勝負に出ていることを目に見える形でも示したということ



の2点です。



①では、そのときだけの言葉であれば、ただ監督の都合のいい形でいいように言っているだけ、と本人には思われてしまいますが、常日頃からその思いがあり、伝えられていたなら、その監督の言葉がホンマもんだということは十分に伝わるでしょう。


②では代走に周東を出したということは4番の好調だった吉田を下げるということ。すなわちもし同点になって延長となったとしても好調のバッターはもう出場できないという状況です。1点ビハインドでしたが、ここで試合を終わらせる、村上で試合を終わらせるという思いを形にも表したと私なりの見解ですが捉えています。



私たちも子どもたちにそういう「彼らを信じる」という思いを示すことが大切かと思います。

ふだんから「彼らを信じる」という気持ちをなんらかの形で示すことで彼らもおもいきったチャレンジもできるようになります。もちろん、ときには失敗もあるでしょうし、こちらからすると裏切られることもあるでしょう。

ですが、「彼らを信じる」ことが私たちと彼らとの関係のスタートになるのかと思っています。


受験の直前などに彼らに


大丈夫、自信持っていっておいで!」


と伝えたとしても、ふだんから「彼らを信じる」ことができていれば、彼らもその言葉を本当に受け取ってくれるでしょう。

ですが、ふだんは彼らのできていないことを責め、さらには「本当に大丈夫か?」「ちゃんとやってるか?」などの思いや声かけをしていれば、受験の直前だけ彼らに前向きな言葉をかけたとしても、それは口だけだと捉えられるだけでしょう。心から思うこと、大切です。



これはきっと私たちと彼らだけでなく、親子や職場での上司と部下などいろいろなところに通じることかと思います。現に、今回のWBCでもそのようなことがあったわけですから。



先のことを考えて不安になるのは大人の大切な能力なのかもしれませんが、ただ、不安ばかりを煽るのではなく、常に彼らが前向きになれるようにどうすればいいかを考える。それもどの世界でも必要なものなのではないかと思っています。



また別の機会でご紹介できればと思いますが、彼らには今年度もたくさんの「ありがとう」の言葉をいただきました。何度も言いますが、そう思ってくれなんて考えてはいません。

ですが、この「ありがとう」の言葉の背景には私たちが彼らと信じ合えたことも含まれているのではと思います。



彼らには難しい問題にもおもいきってチャレンジしてもらいたい。そのためには私たちの彼らはできるということを「信じる」ことがスタートなのではと思っています。



新年度も1ヶ月が過ぎようとしていますが、今年度も変わらず、「彼らを信じる」思いは持ち続けて、楽しく難問にチャレンジする環境を提供していきたいと思いますニコニコ



WBCの興奮が覚めないので、一昨日は甲子園に準々決勝を観戦してきました⚾



仙台育英と私も何度も足を運んだことのある報徳学園の一戦はお互い諦めない心のぶつかり合いでした。チームメートを信じての戦い、とても見応えがありました爆笑


なので、今日は準決勝を見に行くことにしますニヤリ