【高校入試】兵庫県公立高校一般入試出願傾向分析 | 灘学習院のブログ 日本一の塾をめざして

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兵庫県・大阪府にある学習塾です。(西宮市・芦屋市・宝塚市・神戸市・豊中市)
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◆小学1年生から高校3年生までを対象としています。

豊中校担当の杉谷です。



といつもはじめさせてもらっていますが、昨日は、



西宮校中学国語担当の杉谷です。



でした。何年かぶりに国語の担当をさせていただきましたが、久しぶりで頭の中の整理が追いつかず…まったく思うようにはいきませんでしたショボーン





が、西宮校のみんなはよく頑張っており、それに助けられた感じでしたニコニコ


今日は授業の流れを伝える時間もあり、問題に取り組む時間はあまり多くはなりませんでしたが、次回からは文法に漢字、そして読解へといろいろなことに一緒にチャレンジできればと思います。


久しぶりの国語で頭の中は少々混乱気味ではございますが、本題へと入っていきたいと思います。


いよいよ本日、兵庫県と大阪府では公立高校一般入試当日です。このブログの記事が掲載される頃には彼らは緊張感も高まった中で準備をしている、または受験会場へと向かっているところかと思います。忘れ物ないように向かっていてくれたらと思います。もちろん「自信」そして「夢と希望」も忘れずに持っていってもらいたいです爆笑


そして、そんな彼らはどんな状況での受験を迎えるのか?今年度の各校の競争率から見ていきたいと思います。今回は兵庫県・一般編です。


【兵庫県公立高校一般入試出願最終結果(過去3年)抜粋】
それぞれ競争率を 
2023年 ← 2022年 ← 2021年 
にて表記します。

東灘
0.98 ← 0.93 ← 0.84
御影
1.19 ← 0.91 ← 1.06
神戸
1.12 ← 1.37 ← 1.10
兵庫
1.32 ← 1.25 ← 1.35
長田
1.14 ← 1.12 ← 1.30
葺合
1.14 ← 1.20 ← 1.36
芦屋(単位制)
1.39 ← 1.44 ← 0.94
六甲アイランド(単位制)
1.61 ← 1.56 ← 1.76
尼崎北
1.31 ← 1.19 ← 1.03
川西緑台
1.08 ← 1.12 ← 1.02
西宮北
0.77 ← 0.97 ← 0.85
宝塚北
0.93 ← 1.23 ← 0.94
市伊丹
1.23 ← 1.52 ← 1.13
市西宮
1.34 ← 1.32 ← 1.04
西宮東
1.44 ← 1.43 ← 1.35
尼崎稲園(単位制)
1.42 ← 1.60 ← 1.34
県西宮(単位制)
1.33 ← 2.04 ← 1.44
伊丹北(総合学科)
0.84 ← 0.62 ← 1.05


まず全体的に「競争率が1.00を下回っているということは定員割れじゃないのか?ちょっと多すぎないか??」と思われた方も多いのではと思いますが、そのとおりで定員割れしています。
ただし、兵庫県一般入試の場合は「複数志願制度」を設けており、出願の際に「第2志望」の学校も記入することができます。ここでは割愛しますが、その第2志望として出願している人数を合わせると定員割れではなくなるところがほとんどとなります。
要は「定員割れしているからといってみんなが合格できるよ〜」という安心状態ではないということです(一部そういう学校もありますが…)


さて、動向としまして、神戸市を中心とした第1学区では神戸長田といった難関校が競争率あまり高くない…と思われたかと思いますが、そのとおりで推薦と違い、この後にはチャンスがないので、どうしても安全になってしまう傾向があります。よって、兵庫なんかの方が人気が高くなるのは特徴の1つでしょう。ですが、近年は大阪より広まりつつある「授業料無償化策」が兵庫県でも手厚くなりつつあり、「公立はチャレンジして、ダメなら私立でもOK」という感覚が広まりつつあります。
かつては神戸が1.00を下回るなんてこともありましたから、今後はそういうことが期待はできないでしょう。


また2番手校の御影が昨年は1.00を下回るなんてこともありましたが、神戸や長田を避けた結果、一時御影の人気が高くなったことがあり、その影響から敬遠されたのではと思われます。その結果、3番手とされる葺合の人気が高くなり、今では葺合もかつてのイメージより難しくなった印象はあります。御影と葺合のバランスで、年度により難易度に違いが出てくるかもしれませんが、今年の動向では、それぞれバランスが取れてきたようにも見えるので、しばらくは今年くらいの数字で落ち着くのではとも思います。


阪神地区が中心の第2学区では入試制度の歴史が第1学区と異なることもあり、難関校となる市西宮の競争率は高くなっています。「ダメなら私立でも」の影響もあるでしょうが、第1学区ほど各校のランクという意識が弱いのも特徴だと思います。話せば長くなりますが、かつての「総合選抜制度(略して総選)」の名残は多少なりともあるのかと思います。
国道2号線より北は市西宮、南は西宮東が中心で…といった棲み分けになっているようにも思われます。西宮市、尼崎市は上位校ほど人気になる傾向があります。

一方で、宝塚市、川西市では上位校でも1.00を下回るなど全体的に人気薄の傾向となっています。特に川西市では上位校の川西緑台がなんとか1.00を上回っているもののその他の市内の学校は軒並み下回っています。
昨日の記事でお伝えしたとおり、山がちの地域の学校の人気が低く、平地の交通の便のいいところに人気が集まりつつあるのも特徴です。尼崎北・市伊丹などがそれなりの人気を集めているのもそういったところの影響も考えられるでしょう。


なお、西宮甲山と統合が予定されている「涼宮ハルヒの憂鬱」で有名な西宮北は1.00を下回る傾向が続いていますが、西宮市の上位校優位と交通の便といった事情が重なっているということが理由として考えられます。さすがにアニメの聖地ということだけでは厳しかったようです。


最後に第1学区、第2学区共通として単位制の学校の人気が高いのが特徴です。昨日の記事でも同様のことをお伝えしましたが、定員の半分が推薦で決まっていて、一般入試では残り半分となるので、枠が他の高校より少なくなっていることも競争率に影響していますが、第2志望も出願できることから推薦でのリベンジをと考える層がかなりいると考えられます。もちろん、選択科目が多くあり、進学実績も揃いつつあるので、尼崎稲園県西宮を筆頭に近年では六甲アイランドもその人気が高くなりつつあり、芦屋とはその年により難易度が入れ替わることも見られます。
一方で、単位制に準ずるくらい選択科目に幅を持たせている総合学科の学校は1.00を下回っているとこりも多く、ある程度の学力を求めて、かつ選択の自由度がある、といったところが単位制の人気となっているようです。


以上、また長くなりましたが、コロナ禍も落ち着きつつあり、動向も今年度の数字がベースで大きな制度の変更などがない限りは落ちついてくるのかなとも思います。


近年は兵庫県内の私立中学入試の受験率がやや減少傾向となっていますが、その要因の1つには「公立高校もいいのでは?」といった考えが増えてきていることもあげられます。少子化を迎えますが、それは公立高校がある程度淘汰される要因にはなるでしょうが、すなわち公立高校入試、特に上位校の入試が今より楽になるには繋がらないということも言えます。


楽になることはありませんが、目標をもってしっかり準備できれば困ることもありません。灘学習院で準備をしつつ、行きたいところも早く見つけ、心の準備もしっかりしてもらえれば夢はかなうでしょう。


今日、受験を迎える灘学習院受験生はしっかり準備できているはずです。自信をもって今日一日頑張ってきてください!


メラメラメラメラメラメラ君たちは、できる!メラメラメラメラメラメラ