シェルブールの雨傘
1964年に公開されたミュージカル映画。
音楽はミシェル・ルグランで、この映画の特筆すべき点はセリフがひとつもないことです!
すべて音楽とその歌詞の中で会話が進んでいきます。
物語の舞台はフランスのシェルブール、主役は愛し合う若い男女です。
兵役により男性が戦争に行っている間に女性の妊娠が発覚し、2人は手紙のやりとりをして愛を深めるがその間女性に恋心を抱くお金持ちの男性がいました。
彼を待つのに疲れ始めていた女性は次第にその求婚者に心を開き始め、ついに結婚してシェルブールを出てしまいます。
男性が怪我により除隊されシェルブールに戻ると彼女はもう居ない。
結婚し街を出たことを知ると自暴自棄になった男性を他の幼なじみが支え、最終的にふたりが結婚することに。
数年後お互い家庭を持ったかつての恋人は再会するも、少ない言葉を交わしただけで、お互いの幸せを大切に別れて映画は終わります。
主人公の女性の母親がやっている家業が傘屋さんなんですよね。
若い主人公達の結婚に反対する母親にはお店の借金があり、そこに登場したのがお金持ちの求婚者です。彼自身、決して悪い人ではなかったので、親子も心をひらいていったんでしょうね。
それでも戦争に行っている彼が可哀想だなあと思ってしまいます……
切ないメロディーが印象的なテーマ曲はジャズでもしばし演奏されます。
私はミシェル・ルグラン本人の演奏がやはり好きですね〜
シェルブールの雨傘/ミシェル・ルグラン&羽田健太郎
英語版ではタイトルが「I will wait for you」になります〜
I will wait for you/和泉宏隆&榊原長紀カバー画像:Filmarks