今日は19年前に69歳で亡くなった父の命日。
父は食道癌でした。
飲み込みに違和感を感じて検査に行った時には手術は無理。

しかも、地域では大きな某市民病院でも
仙台からドクターが来ないと…と入院は先延ばし。

時期も悪く年末年始も挟んだので
父は入院まで身辺整理をして過ごしていました。
結局年が明けて検査、しばらくしてからの入院。
その後始まった放射線治療で気管に穴が空き
亡くなるまで4カ月近く絶食になりました。
唾や痰もすべて吐き出さなければならない日々。

点滴で命をつなぎました。

(胃ろうは本人が望まず)

食べなくても、生きていれば排便はある。

力が入らない状態で、母と1時間近くトイレに籠り

ヘトヘトになって病室に戻ってきた父。
今考えても治療のスタートの遅れ…
地域によって受けられる医療に差がつくなんて悲し過ぎます。

悔しい思いは食道癌になる前にもありました。
父は転勤の多い国家公務員で58歳で早期退職。
ようやく終の住処を購入し税理士をしていました。
地域の職業訓練校で授業も持って

若い学生さんとのやり取り、初ディズニーランドにも行ったと嬉しそうでした。


64歳の朝。

見え方に違和感を感じ市民病院を受診。
眼科での見立てはドライアイでした。
数日経っても違和感は変わらず再受診。

今度は「このまま、すぐ大学病院へ」と

父母は病院からタクシーで仙台に向かいました。
検査結果は脳梗塞でした。

詰まった箇所が頭ではなく目の辺りという珍しいもの。

後遺症として体の麻痺などは無かったのですが

視力は少し悪くなり、暗くなると見えにくいという状態でした。


20年近く昔のことですが、医療の地域差はあってはならないこと。

私たちも受け身でなく、知識や行動力も持ち合わせないといけないと学びました。


お父さん、パパを見守っててね!