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山代神社より。

 

この頃、仕事に配分する体力が多すぎて土日はお出かけ封印していました。

現れてから間もない、飛鳥時代の青年だった過去世の人・直澄くん(呼び名を決めました)は、できるだけ山代様に参拝したいみたいでしたが、そんなわけで行けず……。

 

この日は多少元気もあったのでベッドに同化したい体を引きはがして、多少なりとも人間に戻ることにして出かけて行きました。

もっと暑くなればスズメバチも出てくるだろう。いつまでここに来られるだろうか(ハチ怖い)。

 

この先の山の中腹にある神社にも行きたかったはずだったけど、鳥居の前まで行ったところを車は素通りしてしまいました。

なんで? と問うても、口元をゆがめて苦笑いするばかり。他にどうしようもないから無理やり作っている表情筋が引き攣り、涙が出てきました。

全部が昇華できたとは思っていませんでした。でも、私は直澄くんの想いの深さまでは知らなかったことに気づきました。

そうか。まだ許せないのか、自分を。合わせる顔が無くて、恥ずかしくて仕方ないのか。糾弾されたらと思うと怖いのか。

 

ちょっと驚いているだけで、何も言葉をかけてやれずにいるのがちょっと情けなかったです。