傷口から毛
あいかわらず
洗面所のへりに おなかをのせて
うまくバランスをとりながら
手を洗う K君。
終わったら
ずり落ちて床に降りるのだが
手がすべったのか、
へりに口元をぶつけたらしい。
「いたたたぁ・・・」
口元を手で覆いながらやってくる。
「どうした K? 口が痛いのか?」
聞いてやると、
K:「うん、K お口ごちんしちゃったぁ
けぇ出てるかも」
私:「へっ? 毛でるの?」
K:「だって いたいから」
私:「いたいと毛でるの?」
K:「そうかも・・・」
(ふふっ それは血だろ!)
最近は、追求すると
(自分が)どうやら間違ったらしいと
気づくようである。
私がにやついて追求するからかもしれない。
自信なさげになるか、
にやっと笑って逃げていくか、
あるいは、話題を突然切り替えたり・・・
毎日のひそかな楽しみである。