家に帰って通学班会の事を聞いてもあーにゃんの口は重く、寝る前になってやっと口を開いた。


あーにゃんが言うには、Aくんがあーにゃんと女の子が強く言ったのが嫌でHな事を言ったと。


でもそれは一番最初の集合場所での事で、私はいるはずもない。

もう一人の女の子は最初からいたけれど、今までずっと嫌がらせを受けていたので絶対喋らないと決めていたから喋っていないらしい。


先生に二人とも謝りなさいといわれたけど、あーにゃんは謝らなくて良いとAくんに言われたから次の授業に行ったと。

でもその時、Aくんの担任に

『あなたの言葉で彼は嫌な気持ちになりました。今度から気をつけてください』

と言われたそう。



大人に囲まれて、あーにゃんも女の子も自分達は言っていないと言えなかったらしい。



実は同じ日の夕方、学校に行った女の子のお母さんが今回の事に対して話をした結果を教えてくれていた。


そもそもの嫌がらせはAくんから。

問題が起きた集合場所は女の子の家の裏で起きたことで、その時の一部始終を女の子の家族が見聞きしていた。

そしてその場所にあーにゃんはいない。


矛盾が多いにも関わらずAくんの言い分のみを信じて話を進めるのはおかしいのではないか?


そう詰めると、教頭先生は初耳だったらしく驚いていたそうだ。

その話し合いの席には学年主任の先生もおり、

『確かに、あーにゃんがそこにいることは絶対にあり得ない』

と言ってくれた。


実は学年主任の先生はなちゅたの5年生の時の担任で、家庭訪問で我が家にも来たことがあったので矛盾に気がついてくれたのだそう。


改めて、学年主任の先生が翌日にAくんに話を聞くことでその日の話しは終わったそうだ。


とりあえず、翌日の対応を待とうという事になった。