当時看護師をしていた私にとって、仕事は不規則で、365日24時間仕事に追われていた。だからこそ不妊治療の病院は土日祝日もやっている病院が希望であった。調べてみると評判だけでいくと愛知県内(尾張地区)の実績がある不妊治療病院は4つあった。しかしどの病院も土日祝日はやっていなかった。雑誌に載っているが評判不明な病院なら1箇所、土日祝日もやっていたが、評判不明な所には大金払ってまで行く気がしなかった。姉にそのことを相談したら、「土日祝日休みじゃないだから別に土日診療にこだわら無くてもいいんじゃないの?それよりも人気過ぎて予約が全然取れないって有名なAクリニックにダメもとで予約をしてみたら?」と言われた。私の住んでいる市内には小さな不妊治療病院があり、噂ではとっても先生が優秀で、名古屋の一等地にも分院を出していて、院長先生の予約は半年以上は取れない。そもそもその病院に初診でかかるための予約が数カ月先までとれないと聞いていた。しかしその真相は不明で、なんとなく都市伝説のように感じていた。試しにその病院のサイトを見てみると、初診の前に説明会出席や、ネットを使った勉強→テストが必須になっており、初診予約の方法は説明会で説明するとのこと。しかも説明会は月に2回しかなく、予約画面上ではすでに一杯になっていた。次回の予約は幸いにも2日後になっていた為、試しに頑張ってみようと思った。
いざ説明会のネット予約日、開始の10分前からパソコンの前に座り、何度もシュミレーションして準備をしていた。携帯の時報を聞きながら時間がきた途端にパソコンの画面上で何度もクリックして予約をしようとした。しかし、一瞬で予約は打ち切りになり、予約は取れなかった。残念だけどこれが現実。電話予約で半年後しか予約が取れないと言われるよりは、予約画面の早押しならほぼ運まかせ。半月後にかけてみることにした。
そして半月が過ぎ、再度予約日、この日も何度もパソコン上でマウスの動きやクリックのタイミングを練習して準備。開始と同時にクリックしもたつくパソコンにイライラした為、何度もクリックを繰り返していた。そしたら、無事に予約が取れた。説明会の予約日は5月の上旬。仕事は休み希望をあらかじめ入れてあった為休みだし、説明会には行ける。このことを姉に言うと自分の事のように喜んでくれて、「ここからが大変だよ。やっとスタートラインが見えてきただけだから。無理せず、穏やかな気持ちで不妊治療しなよ。」と言われた。ちなみに夫は、「そっか~。良かったね。」としか言わず。正直夫に対して、「お前の子供を作ろうとしているのに、何で無感動やねん。ふざけんな~」っと言いたかったが、喧嘩になると面倒なので我慢して言葉を飲み込んだ。
