これは長文の実話なので覚悟して読んでください。

8月3日の稽古帰りの出来事です。


車を避けたら足元の石段に気づかず、
躓いて転んだら、
生垣植わってる石垣の角に頭をぶつけてしまって。
「痛っ」と、右側頭上方を手で押えると
ボタボタボタ~っとアレが・・・

あまりの光景に「マジか・・・」と思考停止した時、
「大丈夫ですか?!これ使って」と
一人の青年が私の体を抱き起こし
ハンカチを差し出してくれました。

「大丈夫~?」
「友達~?」
「どっか運んだ方が良いんじゃな~い?」
と通りすがりの人達が声をかけると、

「大丈夫です意識もありますし」
「知らない人だけど目の前で起こったことですから」
「頭を打ってるんで救急車来るまで動かさない方が」
と、一人一人に冷静に答え、
私の血で汚れるのも構わず救急車を呼び、

私が
「迷惑かけてごめんなさい。汚れちゃうすいません」
というような事を繰り返す度に
「大丈夫、大丈夫
誰にでもあることだから心配ないよ」
と勇気づけてくれました。

そこへ、一組のカップルの方々がやってきて
「なんか手伝えることある?ちょっと待ってて」
と走り去り戻ってきて
「これも使って」とタオルと消毒液を。
近くのコンビニかなんかで買ってきてくれたようです。

実はカップルの方々と一緒に
警察官もやってきてたのですが、私の救助ではなく
私を支えている青年に
「この人知り合い?君何歳?
後で拗れると問題だから君の名前教えて」と質問責め。
私にもそのまま
「名前言えます?歳は?どっか飲みに行こうとしてた?」
といった感じ。
スマホで夫と連絡を取っていたので、
警察官さんが来てくれて、状況を説明するのには
ありがたかったのですが。

流血が頭からボタボタと落ち、地面が赤く染まっていく
ホラー映画のような光景を見つつ、
そんなこんなしておりましたら、

青年が連絡してくれてから20分後くらいに
救急車が来て私は搬送されました。

血で汚れたタオルや服で立つ青年と
走り回ってくれたカップルの方々
3人並んでホッとしたような笑顔で
救急車に乗せられる私を見送ってくれました。

ドンクサイも極まった大失敗で
迷惑をかけてしまったけど
凄く優しい格好いい人達に助けていただいて
日本も捨てたもんじゃない!と
感謝と感動をおぼえてしまいました。

名も知らぬ人達だったけど、
最初から救急車に乗るまでずっと付き添ってくれた
彼は、痛みでフルネームは忘れてしまったけど
警察官の質問に
「歳は18です。名前は太陽の太陽です。」
と答えていたのだけハッキリ覚えています。

太陽に救われたのだと神様に感謝しました。

救急車の中で、
熱中症やコロナで込み合っているらしく
15分くらいは隊員の方々が病院探ししながら
応急処置をしてくれてました。

血は止まることなく流れてましたが
ベテランらしき救急隊員の男性が
にこやかな程落ち着いてて
たぶんヤバい状態ではないのだなぁと
安心感を覚えました。

病院で裂傷部分にステープラー使いますよと、
2発くらい麻酔なしで打たれた痛みで
う"う"ぅ"う"う"ぐぐぅ"ぅ"う~的な、
音にならないのに見事な苦悶の声をあげたら

別のお医者さんが来て
「この声聞いたら麻酔打ってあげようよ」
と部分麻酔を使ってくれました。

ただ、部分麻酔も充分な痛みで、
これより痛い処置だったなら
なんて恐ろしい事だったんだろうと
耐えながら処置を受けました。

ステープラー6針か7針くらいで
迎えに来てくれた旦那さまと帰宅する
そんな日となりました。

舞台が終わって、怪我が落ち着いたら
助けてくれたカップルの方々と
太陽の青年を探してみようと思います。

恩人たちにお礼ができたら良いなぁ。
お巡りさん、皆さんの名前
ちゃんとひかえててくれるかなぁ?

恩人の太陽くんにちなんで
翌朝の一粒万倍日と天赦日と大安が重なる、
最強開運日の日の出写真を。