『独裁者』
主演制作監督チャールズチャップリン
126分の白黒映画
チャップリン初めてのトーキー作品
当時ヒトラーを世界が英雄視していたときから喜劇で皮肉・風刺
最後の6分間の演説は有名すぎる
チャップリンが1人二役演じる
ユダヤ人理髪師チャーリーと、
架空の国トメニアの独裁者ヒンケル。
ユダヤ人収容所に入れられたチャーリーは、軍服を盗み、前にヒンケルに仕えてたシュルツと脱走。そこで、兵隊に見つかり、おわりだと思ったそのとき、見事にチャーリーはヒンケルに間違わられ、ヒンケルは脱走したチャーリーと間違わられ、捕まる。
チャーリーが聴衆に送ったはずのスピーチは、演じてる役としてではなく、チャップリン本人が、映画を通し、ヒトラーの恐ろしさを我々に警告したように思えた。
それと同時に、人間がもつべき愛と自由についても説き、我々に様々なことを考えさせる映画であった。
(以下、6分間の演説の和訳)
私は皇帝にはなりたくない。支配はしたくない。できれば援助したい。
ユダヤ人も黒人も白人も、人類は互いにたすけ合うべきである──他人の幸福を念願として。
お互いに憎み合ったりしてはならない。
世界には全人類を養う富がある。
人生は自由で楽しいはずであるのに、貪欲が人類を毒し、憎悪をもたらし、悲劇と流血を招いた。
スピードも意思を通じさせず、機械は貧富の差をつくり、知識を得て人類は懐疑的になった。思想だけがあって感情がなく、人間性が失われた。知識より思いやりが必要である。思いやりがないと暴力だけが残る。
飛行機とラジオは我々を接近させ、人類の良心に呼びかけて世界を一つにする力がある。私の声は全世界に伝わり、失意の人々にも届いている。これらの人々は罪なくして苦しんでいる。
人々よ 失望してはならない。貪欲はやがて姿を消し、恐怖もやがて消え去り、独裁者は死に絶える。
大衆は再び権力を取り戻し、自由は決して失われぬ!
兵士諸君 犠牲になるな! 独裁者の犠牲になるな!
彼らは諸君を欺き、犠牲を強いて家畜のように追い回している! 彼らは人間ではない! 心も頭も機械に等しい!
諸君は機械ではない! 人間だ! 心に愛を抱いている。愛を知らぬ者だけが憎み合うのだ!
独裁を排し、自由の為に戦え! “神の王国は人間の中にある”すべての人間の中に! 諸君の中に! 諸君は幸福を生み出す力を持っている。人生は美しく自由であり、すばらしいものだ! 諸君の力を民主主義の為に集結しよう! よき世界の為に戦おう!
青年に希望を与え、老人に保障を与えよう! 独裁者も同じ約束をした。だが、彼らは約束を守らない! 彼らの野心を満たし、大衆を奴隷にした!
戦おう 約束を果たす為に! 世界に自由をもたらし、国境を取り除き、貪欲と憎悪を追放しよう! 良識の為に戦おう!
文化の進歩が全人類を幸福に導くように、兵士諸君 民主主義の為に団結しよう!