45歳初産 なっちのミドフォー子育てキロク

45歳初産 なっちのミドフォー子育てキロク

不妊治療を経て、45歳で第一子を出産。子育て奮闘記録を綴ります。現在46歳、アラフィフと呼ぶのはもう少し待ってください(笑)。

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こんにちは、なっちです。
45歳で第一子の男の子を出産し、只今0歳育児に奮闘中です。

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育児書レビュー、やっとの2冊目です。

著者は、長年幼児教育に携わり、自ら乳幼児親子教室を主宰している。保育士、小学校英語教員、モンテッソーリ協会免許を持つ。そんな著者の経験に基づく乳幼児教育方法が紹介されている。

教育方法のベースとなるのが、4分類される9つの知能。 ハーバード大学のハワード・ガードナー教授が提唱する「多重知能理論」に基づき、著者が独自にアレンジしたそう。  
・社会性分類から、人と自分。
・運動から、体。
・学力から、言葉、数、絵。
・感性から、音楽、感覚、自然。
これらを乳幼児期にバランスよく伸ばしてあげるべきであるとのこと。

それぞれの知能をどう伸ばすべきなのか?という具体策として、親の心得や具体的な月齢・年齢別の遊び方が紹介されている。モンテッソーリ・メソッドと思しきものが含まれる。

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こう書いていると、素晴らしい本のような気がするけれども、読後の第一印象としては「全然ハーバード感はないし、モンテッソーリ教育本としても中途半端では?」と思った。たぶん、タイトルが大げさなのだろう。

モンテッソーリ×ハーバード式と言われると、もう少し科学的なもの、つまり、ある一定の研究や実験に基づいたものが提唱されているのかと期待していた。しかしながら、経験豊富な著者とは言え、あくまで一個人の思いや経験が書かれているに過ぎない。しかもその内容は、他の育児書などにも書かれていることがほとんどで、オリジナリティは、正直薄い。特に、手鏡遊び、リズム体操、自然とふれ合う、英語絵本などは言わずもがなというか、他の育児書や、一般の保育所や育児支援センターなどでも本当によく言われている/行われている。

それでも、下記は参考になった(たまたま私がこの本を読んだ時点で注目したことに過ぎないが…)。

・子にフロー状態(集中力が高まっている状態)を経験させ、邪魔しない。
→一生懸命遊んでいると、つい話しかけて一緒に遊びたくなるけど…、我慢!

・子どもに選択させる。0歳からでもおもちゃを複数提示して自分で選ばせる。

・間違いを訂正しない。できたね、と承認する。お手本を見せる。
→まだ小さいので、ちょっとニュアンスは違うけど、なるべく「ダメ」「やめて」という言葉は使わないように、ネガティブ語をポジティブ語で話すようにしている。

・おもちゃは家の中にあるものや、100均の素材で作れる。新聞紙を破く、包装紙の裏でお絵かきする、ペットボトルのガラガラ等。
→おもちゃは買うものと思っていたけど、身近なものや廃材などでいくらでも作れる。

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まとめると、子育てのヒントやいろんな遊び方の紹介本としてはGOOD。でも、これで子どもの才能が伸び、ましてやハーバード風の育児ができる・・・とはとても思えない。

ということで、おすすめ度は★3.5点(★5点満点中)です。