タバコの思い出


今朝の新聞で共感できる記事があった

亡くなられたお父様と

タバコの思い出だった

思わず父を思い出した


昭和の時代は

分煙などなく

職場の休憩室には灰皿があり

会議は煙もくもくが当たり前の時代


トラック運転手だった父も

愛煙家でタバコが手離せなかった


次第に分煙、禁煙の流れになり

父も玄関で喫煙するようになった

晩年具合が悪い時は室内で喫煙

冬は換気扇の下で喫煙

動くのがしんどくなり

寝室で喫煙することもあったが

数えるほどだった

「寝室でいいよ」と言っても

動けなくても玄関へ行こうとしてた

きっと外を見ながら

喫煙したかったんだね


一口二口だけ煙を吸って

救急車に乗った

その時は帰宅してまた

喫煙できると思ってたはず


その日から三日後に

父は逝ってしまった


最後のタバコは慌ただしくて

救急車のサイレンを聞いてもみ消した


タバコは悪じゃない

及ぼす悪影響を考慮できないことが悪


仕事を終えて疲れたあとの一服

父もそうやって生きてきて

晩年は家族に配慮しながら喫煙


もう遅いかもしれないけど

慌ただしかった喫煙を思い出しながら

毎日2本タバコをお供え

ゆっくりゆっくり吸ってもらうために


お父さん

煙は届いていますかね?