次回公演情報
【柏倉敏之 追悼公演】
超大作ロングラン公演に向けて
長年にわたり、私に演劇の核心を教え続けてくださった
柏倉敏之先生。
その先生への追悼の想いを胸に、
シェイクスピアアクターズカンパニーは
新たなロングラン公演を立ち上げます。、
これは、
「作品を並べる企画」ではありません。
私自身が、俳優として、そして総合芸術監督として、
これまで生きてきた時間と向き合い直すための舞台です。
人は、なぜ生きるのか。
なぜ愛し、なぜ傷つき、
それでも、なぜ赦そうとするのか。
同時に、
なぜ人は迷い、恐れ、
欲望に振り回され、
誰かを傷つけてしまうのか。
人間は、綺麗な存在ではありません。
弱く、愚かで、
目を背けたくなるような
負の側面を必ず抱えています。
それでも人は、生きようとする。
それでも人は、愛そうとする。
それでも人は、赦そうとする。
私は、その矛盾ごと舞台に立ち上げたいと思っています。
■ 上演作品について
今回のロングラン公演では、
以下の三作品を上演します。
『ちどり』(智恵子抄より)/柏倉敏之 作
沈黙の奥で震える、魂の輪郭。
言葉にならなかった想い、
抑え込まれてきた感情、
人間の内側に沈んだ痛みを、 肉体で立ち上げる作品です。
『近代能楽集』/三島由紀夫
美しさと狂気、
崇高さと破滅。
人間の精神が極限まで追い詰められたとき、
何が露わになるのかを突きつけてくる作品群です。
『マクベス』/ウィリアム・シェイクスピア
欲望、権力、恐怖、孤独。
人間のもっとも
醜く、
もっとも弱い部分が剥き出しになる
悲劇。
その先に、赦しはあるのか――
私はそこに向き合い続けたいと思っています。
■ 人間の深層を描くということ
これらの作品は、
人生の表層をなぞる物語ではありません。
成功や幸福だけを描く舞台でもありません。
人間の美しさだけでなく、
弱さ、愚かさ、醜さ、
そして目を背けたくなる負の感情までも含めて、
「人間とは何か」を問い続ける作品です。
生きるとは何か。
なぜ、人は愛するのか。
なぜ、人は傷つけてしまうのか。
それでも、どこまで人を赦すことができるのか。
この問いから、
私は逃げたくありません。
■ ロングランという選択
ロングラン公演は、
決して楽な選択ではありません。
積み重ねること。
毎回、同じ問いと向き合い続けること。
俳優も、作品も、
誤魔化しがきかなくなっていく形式です。
それでも私は、
この形を選びました。
柏倉先生から継承した
演劇の精神を、
一時の熱ではなく、
時間の中で磨き続けたいからです。
■ 最後に
芸術監督として、
そして俳優として。
この舞台に、
私の覚悟と人生を捧げます。
綺麗ごとでは終わらせません。
成功したふりもしません。
生きている人間を、
生きている舞台として描く。
そのためのロングラン公演です。
これから、このブログでも
公演のこと、募集のこと、
稽古のことを少しずつ綴っていきます。
同じ問いを抱えながら生きている方に、
この舞台が届くことを願っています。

■ 出演者募集について
― 共に “生きる舞台” を創る仲間へ ―
今回の追悼公演では、
共に作品と向き合い、舞台の中心で“生きる”覚悟を持つ俳優・表現者を募集いたします。
● 募集人数
- 主要キャスト:8名
- 補助要員(新人枠):3名
- 演出助手・スタッフ:若干名
※18歳以上
※経験よりも「姿勢」を重視
※稽古と本番に責任を持ち、誠実に取り組める方
一般公募のオーディションに加え、
これまでの活動から“この人と創りたい”と感じた方には、
こちらから推薦・ご案内をお送りする場合もあります。
俳優に求めるのは、
「上手さ」ではありません。
舞台上で誤魔化さずに“生きる”勇気です。
この時代に生きる私たちだからこそ、
立ち上げられる表現があります。
声を、身体を、そして人生そのものを舞台に投影できる方と
出会いたいと思っています。
■ 最後に
柏倉先生から継承した演劇の精神を、
私はこの公演に全て注ぎます。
ただの追悼ではなく、
“未来へつなぐ芸術公演” として
新たな俳優、新たな表現者、新たな命が集まる舞台にしたい。
📩 応募・お問い合わせ
この場で一緒に生きてみたいと感じた方は、
お気軽にご連絡ください。













