nabisonyoです。

新年あけましておめでとうございます合格

새해 복 많이 받으세요龍

 

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。皆様に読んでいただけ、さらにいいねボタンをいただけ感謝しております。またコメントをいただけると嬉しくて、ウキウキしておりますラブ

そんな私ですが今年も宜しくお願い致します!

 

今年一本目は明るいお話、ということで『一輪の花を君に』のおまけを書かせていただきます。

宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ヒヤシンス_球根

 

 

とある休日の昼時。

キッチンから漂ってくる美味しそうな香り。リビングでは笑い声も聞こえてくる。そんなことに自分の口角が自然と上がる。

 

「お母さん。次は何持って行きますか?」

 

キッチンにいるオ尚宮様に声をかけると、そこにはオ尚宮様を手伝う皇太子様、ミョンオンニ。そしてつまみ食いをしているウォン皇子様もいる。

『このお皿を持って行って』と言われて、大皿を持とうとすれば後ろから手が伸びて来て持って行かれて。その後ろ姿を見ればヨ皇子様。『ジョンヒョンが持って行ったの?ジョンヒョン、ありがと!じゃあ、ハジンはこれをお願い』と指さした取り皿が乗ったトレーを持ってダイニングへ向かう。

そこから見えるリビングの様子は太祖、陛下、ウク皇子様、ペガ様、ジョン皇子様、チェリョンがいて、ウン皇子様が書いている絵を見て笑っている。そんなみんなに笑いながら近寄るヨ皇子様の後ろを歩きながらリビングを眺めた。

 

「絶対これジュヒョクにそっくりだって!俺はお前より絵の才能がある!」

 

「僕はもっと良い男です。これは酷過ぎる」

 

ウン皇子様自身は絵をダメ出しされても笑っていて。

高麗時代と違い殺伐としていなくて。両親にも愛され、兄弟も仲が良くて、とても幸せな光景。

そのリビングのソファに座っている陛下だったジフさんと目が合い、微笑み合った。

 

「みなさん、お食事ができましたよ」

 

ミョンオンニの声でみんながダイニングへ移動する。食事が始まっても談笑しながら、楽しい時間が進んでいき、食後は女性陣がキッチンに集まり何種類かのお茶を淹れつつデザートにはしゃぎ、準備が終わったところでリビングに集まった。

わたしはジュヒョクとジフさんがソファに座る間の、ラグが敷いてある床に座る。十三人も集まると広いお家だけどソファが足りないから。

 

「ふー、これは家を改装する必要があるか?皆が集まると手狭だな。これから家族も増えるだろう」

 

しかめ面をしているけど、言っていることは嬉しそうな太祖。オ尚宮様も嬉しそうに微笑んでいる。

 

「すぐに増えるさ」

 

わたしの頭上で声がして、顔をあげるとジフさんと目が合った。

 

「ハジン」

 

ソファに座っているジフさんがパンツのポケットから出した物は黒い小箱。それをわたしに向けて開けると小箱の中心に納まっていたもの。

銀色のリングと平行にオーバルカットされた深い青色の石があり、その青い石の両端にはメレダイヤが散りばめられ、キラキラとリビングに降り注ぐ光を受け輝いている指輪。

 

「これ……は?」

 

「ダイヤだけの方が良いかと思ったが」

 

そう言いながら箱から指輪を取り出し、わたしの左手を取りそっと薬指に指輪をはめた。

 

「……この青い石はジルコンというらしい。別名が『ヒヤシンス』。青いヒヤシンスの花言葉は『変わらぬ愛』だから、これに決めた」

 

驚きでジフさんの顔を見ているとジフさんは立ち上がり、わたしの手を引いて太陽の光が降り注ぐ窓際からダイニングの明かりの下へと移動する。

 

「ほら。もう一度指輪を見てみろ」

 

「え!?色が……変わった?」

 

言われた通り指輪に視線を移すとさっきまで綺麗な深い青色だったはずなのに、緑色へと色を変えた石をマジマジと見つめる。

 

「カラーシフトっていうらしい。花が咲き終わっても、また芽が出るように。何度でもハジンを愛す。俺と、結婚してくれないか?」

 

指輪から視線を上げると、照れくさそうな顔をした陛下の顔があるから。

まだ信じられない思いが胸イッパイに占める中、コクンと頷いた。

 

「……はい。はい!あなたと結婚したいです!」

 

頭がクリアになってハッキリと返事を返すと、陛下はわたしを抱きしめて囁いた。

 

「過去も、現在も、未来も。お前だけを愛してる」

 

嬉しい愛の言葉にじんわりと目が熱くなり視界がぼやけていく。高麗では断らなければいけなかったプロポーズ。嬉しかったはずの言葉がどれだけお互いを苦しめたか。だけど今はわたしたちを邪魔するものは何も無いから。陛下の背中に手を回し、幸せを噛みしめた。

 

 

 

「おい!お前らいつのまにそんな関係だったんだ!?ジフもこの間までハジンのこと睨んでなかったか?」

 

突然そんな声が上がれば、さっきまで静かだったリビングでジュヒョク以外の兄弟が立ち上がり驚いているから。陛下と顔を見合わせて笑いあう。

 

「ハジンはずっと前から俺の人だよ」

 

肩を抱かれながらリビングのみんなの元へ戻る。

これから質問攻めになるかもしれないけど、それは陛下にお任せして、わたしは左手の薬指に納まる指輪を堪能しよう。

 

 

ヒヤシンス_花

 

 

青いヒヤシンス : 変わらぬ愛

 

 

 

 

 

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『一輪の花を君に』、33話と34話の間のお話でした。

指輪の宝石であるジルコン。別名は‟平和の石”だそうですひらめき電球苦しい高麗時代を過ごした二人にはピッタリですね照れ

次回からは『僕が君を思い出すまで』の番外編、ソルファのお話になります。

 

皆様、地震の影響はいかがでしょうか?こちらは問題無いのですが、知人が能登半島に住んでいるので心配しています。

すべての皆様が素敵な年になりますように願っています☆

 

 

 

 

 

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