nabisonyoです。

当ブログにお越しいただきありがとうございます。

こちらは『麗~花萌ゆる8人の皇子たち~』の二次小説を書かせていただいています。ドラマのイメージを壊すとご不快の方はこちらでご遠慮ください。お許しいただける方は少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。

 

今回は『僕のそばが君の場所』のおまけ話です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「おい、ペガよ」

 

「何ですか、ウン兄上?」

 

終業後の時間にミーティングルームの片隅にペガを呼び寄せる。ガラス越しにウォン兄上が歩いている姿が見えて、俺は手招きをしてウォン兄上も部屋に呼び寄せた。怪訝な顔をしながらも部屋に入って来たウォン兄上が俺に聞く。

 

「どうした?ウン。二人しかいないのにこんな隅にいて。また何かやらかしたのか?」

 

「何っで!そうなるんだよぉ。……ウォン兄上、ペガよ。ずっと気になっていたんだけど。俺にはどーも、ハジンとソルファとジアンが似ているように思えるんだけど?」

 

俺たち以外誰もいないミーティングルームで。でも念のために囁き声で話した俺の疑問にペガも囁いて答える。

 

「イ・ジアンって最近ヨ兄上と噂のある子ですよね?でもだいぶ歳が離れていませんか?そこは今、良いとして。ソルファはヘ・スの子だから、まぁ当然でしょうが。でも……そう言われてみればイ・ジアンも」

 

「やっぱり、そう思う!?何?あの三兄弟の好みの顔は同じってこと!?」

 

最初は呆れたようなウォン兄上も途中からチョット面白いものを見つけたような表情になって話に喰いついて来た。

 

「ヨ兄上が女として見ているかは分からんが……。好みの顔が似るのは高麗で父と母も同じだからか?マザコンで母親に似た人を……って思ったとしても、ユ皇后と顔は似ていないだろう?三人とも気は強そうだが策略は苦手っぽそうだし」

 

俺の目の前にいるペガの顔が微妙そうな顔になった理由は恐らくユ皇后を思い出したからか。だってきっと俺も同じような顔をしているはず。だから口に出た言葉がペガと重なった。

 

「マザコンじゃなくて良かった」

「マザコンじゃなくて良かったです」

 

俺たちを鼻で笑ったウォン兄上は少し顔をしかめてから呟く。

 

「それにしても八分の四だと思っていたのになぁ。八分の五とは。高麗では読み間違えたか?俺もまだまだだ」

 

「八分の四?何ですか、それ?二分の一じゃなくて?」

 

顎に手を当て考えているウォン兄上にペガが聞く。俺も不思議に思い小首を傾げて答えを求めた。

 

「分かりやすいだろ?その方が。ソ兄上、ウク兄上、ジョン。それと……こいつ」

 

そう言って俺を指さしたウォン兄上。一拍置いてペガが『あぁ』と納得していたが、俺には何のことだか分からない。

 

「何だよ!?俺が何だっていうんだよ」

 

「……知らない方がいい」

「……知らない方が良いですよ」

 

声を揃えて言われて結局二人は俺に教えてくれず不貞腐れていると、『飲みに行こう。おごるぞ』とウォン兄上が言った。気分を変え、10分後に一階で待ち合わせることになり、荷物を取りにシステム部へと向かう。

誰もいないはずの薄暗いフロアでヨ兄上の部屋だけが明るくて、ヨ兄上も飲みに誘おうと近寄るとジアンと一緒にいる姿が見えた。驚きで動きが止まったけどハッと我に返って、高麗でも現代でも一番気を付けたくらいに音を立てないようにフロアを出た。

 

 

携帯さえあれば何とかなるか。

 

 

デニムのポケットに入った携帯を確認し、手ぶらでエレベーターに乗り込み思案する。

 

「ヨ兄上とジアンか……。どう揶揄おうかなぁ?いや、何かの時のためにネタとして取っておく?それにしてもヨ兄上が社内であんなことするなんて。プッ」

 

笑いをこらえているとエレベーターのドアが開いた先にウォン兄上とペガの二人がいた。

俺の顔に怪訝な表情をしているけど……。

 

「何笑ってんだ、ウン?」

 

「んー、秘密♡」

 

 

 

 

 

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ウン様目線のおまけ話でした~。

このおまけ話、『~顔は同じってこと!?』まで作って一年くらい放置(というか書けず)。最近になって残りを作った即席?でしたあせる

 

ここまで読んでいただきありがとうございます!

 

 

 

 

 

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