nabisonyoです。

当ブログにお越しいただきありがとうございます。

こちらは『麗~花萌ゆる8人の皇子たち~』の二次小説を書かせていただいています。ドラマのイメージを壊すとご不快の方はこちらでご遠慮ください。お許しいただける方は少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017年3月下旬

 

『あれ?この絵の子、ジュヒョン?』

 

『え?ジュヒョン?』

 

『キョン・ジュヒョンじゃないの?わたしの友達。入院していた時に病院で会って友達になったの。今はどこかの国のバレエ団に入るために韓国にいないはず。どこの国だったっけ?』

 

 

 

「……って!カフェでハジンと会ってお茶していたら、僕のスケッチブックに書かれたウヒを見てハジンがそう言ったんですよ!信じられます?」

 

「……あぁ、信じられんな。なぜお前が俺にその話を訴えているのかが信じられん。ソに言えばいいだろう?」

 

プロジェクトルームで座ってはいるが様子のおかしいペガに声をかけたらいきなり言われたこの内容。要するにハジンの友達がウヒの可能性があるということだ。余りにも高麗時代の皆が集まり過ぎて、呆れて笑いが起きてくる。

 

 

我らはそんなに因縁が深いのか?

 

 

「ソ兄上には言いますけど……。今はハジンと付き合えたばかりで独占欲が強いでしょう?僕がハジンと会ったって言ったらどれだけ睨まれるか」

 

「だがハジンからソに言ったら同じだろう?」

 

「まぁそうですけど……。そんなことよりウヒです!どこかの国でバレリーナをしているジュヒョンって子がウヒなのか。会って確認しないと!」

 

「だがどこの国にいるのか分からないんだろ?バレエと言えば、フランス、ロシア、イタリア、イギリス、モナコ?俺は詳しくないがあらゆるところにバレエ団くらいあるさ。ハジンにそのウヒかもしれないジュヒョンって奴に聞いてもらえ。今どこにいるのか」

 

「できませんよ。何て言えばいいのか……」

 

「……面倒くさい。ペガよ。携帯を出せ。ハジンに掛けろ」

 

「え?えぇ」

 

俺の指示に素直に携帯を出しハジンへ電話をするペガ。しばらくコール音が鳴るとハジンが出たようだった。ペガがまだ何かを言っている最中に俺がその携帯を取り上げ挨拶もなしに言う。

 

「おい、ハジン。ペガがお前の友達のキョン・ジュヒョンって奴が自分のミューズかもしれないから一度会ってみたいと言っている。どこの国にいるのか教えろ」

 

『え?その声、ジョンヒョンさんですか?ミューズって芸術の女神……あぁ!そうなんですね。分かりました!連絡とってみます。返事が来たらジュヒョクに折り返すって伝えてください』

 

通話を切った後はペガが終始ソワソワし、ハジンから連絡がくるまでこの調子なのは当然のことだったかもしれない。二、三日この調子になるのでは?と心配していたが一時間ほどするとジュヒョクの携帯が鳴った。ビクリと肩を跳ねさせたジュヒョクが恐る恐るといった感じで携帯を確認すると、すぐに俺へと顔を向けた。

 

「ヨ兄上!ウヒかもしれない子が来週末、韓国に一時帰国するから会うことになったって!一緒に会ってみないかって!」

 

「ふん。良かったな」

 

上機嫌のペガにいつもより多めの仕事を短めの期限で渡したのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

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第十三皇子 ペガ様のお話が始まりました~。

時期としては記憶のないハジンとソ皇子様が付き合い出したあたり。『君が僕を思い出すまで』の28話と29話の間くらいです。

今回のウヒの現代名はキョン・ジュヒョン(甄朱玄)です。

キョンは後百済初代王、キョン・フォン(ウヒのおじいちゃん)からです。

ちなみにハジンと友達になったのは本編36話でハジンが語っている『他にも友達ができて~』です。じつは密かにウヒが出ていましたてへぺろ

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

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