6/26(日)、東京都1部リーグの早稲田ユナイテッド-アストラ倶楽部を観戦に行きました。

早稲田ユナイテッドは今季都1部に昇格したばかりのチームです。
チーム名が表すとおり早稲田大学ア式蹴球部のOBで組織されています。
(それ以外の選手も数名いるようです)
Jリーグを目指すと標榜しており、監督の今矢氏は海外でプレーした経験あるそうです。
今年の東京カップで観戦しましたが、見ていて面白いサッカーだったので、再度観戦したいと考えていました。

相手となるアストラ倶楽部は今季未勝利と苦しい状況が続いています。
今季初勝利を勝ち取るため、また都1部の先輩という立場として負けられない試合です。


18:15、ナイター照明が灯る中で前半キックオフ。

早稲田Uは持ち前の細かいパス回しでゲームを作ります。
しかし、この日は肝心なところでボールが繋がらなりません。
そのためポゼッションが高い割にシュートが少ないというもどかしい展開が続きます。
シュートもゴールネットを揺らすことができません。

アストラの方はボールをなかなか奪うことができず、攻撃の形を組み立てることができません。

そんな早稲田Uペースで終始試合が進んだ前半の終了間際、アストラのCKからの混戦でボールがペナルティ外にこぼれます。
それに反応したアストラの選手が鮮やかなミドルシュートを決めて先制。

セットプレーは劣勢に立たされたチームにとっては数少ない得点のチャンスです。
そこからの攻撃でチャンスを逃さなかったと言ってもいいでしょう。

前半は1-0とアストラ倶楽部がリードして終了します。


後半も早稲田Uペースで試合が進みます。
相変わらず細かいパス回しで相手を崩しにかかりますが、
アストラの守備の枚数が増えたこともあり、要所でボールが繋がらない状況を打開できません。

そんな早稲田Uのもどかしい展開を打ち破ったのはセットプレーでした。
直接上げるかと思われたその時、ショートパスから崩しにかかり、混戦の状況下でゴールをもぎ取りました。
チームワークの高さが伺える見事なトリックプレーです。
これで早稲田Uが同点に追いつきます。

この後も運動量が落ち始めたアストラに対し、早稲田Uがイケイケムードで攻め立てます。
しかしながら、アストラが高い集中力で凌ぎきり、早稲田Uはあと一歩のところで得点できません。

逆に攻め込んでいる早稲田Uにとって、大きな落とし穴が待ち構えていました。
終盤、早稲田Uの攻撃が止まり始めたところを、アストラがカウンター気味につけ込んでゴール。
貴重な勝ち越し点となりました。
アストラが高い集中力で少ないチャンスを再度決めました。

試合はアストラ倶楽部2-1早稲田ユナイテッドで終了。


ゲームの支配力というよりは、攻守の集中力と決定力が両チームの運命を分けたという点で面白い試合でした。

アストラが得点した時、選手やスタッフはまるで優勝したかの様な喜びようでした。
今季未勝利で勝利への執念がいかに強かったかがよく分かります。

早稲田ユナイテッドは「サッカーではよくある展開」に泣かされる結果となりました。
しかしこのチームの目指すサッカーが見ている側でもはっきりと分かりました。
1部でのプレー1年目で道のりは険しいかもしれませんが、ブレることなく突き進む姿をシーズンを通して見届けたいところです。