6/24(土)は三軒茶屋から歩いたところにある世田谷公園へ行ってきました。
女子サッカーの二部リーグにあたるチャレンジリーグのスフィーダ世田谷-ac福島の一戦を観るためです。

ここのグラウンドは最近改修されたばかりで、サッカーのみならず野球できるハイブリッド型の人工芝となっています。
(以前訪れた横浜の玄海田公園も同じ感じでした)
残念ながらスタンドはなく、グラウンド内のテープで仕切られたゾーンでの観戦です。
まっ平らなので大人数での観戦には向いていません。
(可動式スタンドが一つでもあればいいんですが…)

ホームのスフィーダ世田谷、近所ということもあり、以前から観に行きたいと考えていました。
町田ゼルビアの試合日程となぜか重なることが多く、そうでなくても私用があったりとなかなか観戦に行けませんでした。
ようやくこの日念願が叶ったのです。
さて、そのスフィーダ世田谷、今年チャレンジリーグeastに晴れて昇格した新興勢力です。
「東京」ではなく「世田谷」というだけのことはあって、世田谷に特化した地元密着に力を入れております。
メインスポンサーは祖師ヶ谷大蔵の「ウルトラマン商店街」という徹底ぷりですw
下部組織も充実しており、この日の試合にも多くのユース出身者が出場しています。
ローカルな地域密着型クラブのあり方を具現化している点で面白そうだと感じます。
(昨年、町田ゼルビアに興味を持ち応援し始めたのもそういう理由だったりしますw)
ここまで6チーム中4位とリーグ一年目にしては健闘を見せています。

一方のac福島は正式名称「JFAアカデミー福島」であり、文字どおり日本サッカー協会お抱えの育成型クラブです。
メンバーには年齢別代表を多数抱えており、このリーグ戦でも3位と好位置につけています。ただ、一連の震災と原発事故により、余儀なく福島から静岡の御殿場に拠点を一時的に移して活動しています。
地元の人なのか、100人くらいの観客が来ていました。
ac福島のサポーターも4人ほど駆けつけており、「デミー福島」と声援を送っていました。

世田谷が誇る某特撮ヒーローのチャントに後押しされて両チーム選手入場後、15時に試合開始。

序盤は世田谷がボールをキープしていましたが、個々の能力で勝る福島がゲームを支配し始め、いつ点が入ってもおかしくない展開になります。

しかし先制したのは予想外にも世田谷でした。
山本選手が右サイドからのフリーキックに頭で合わせて得点します。
こういうセットプレーでの得点は劣勢に立たされたチームの定石と言ってもいいでしょう。

そんな喜びも束の間。
前半37分、福島の川島選手が右サイドからのセンタリングに直接脚で合わせてゴール。
同点に追いつきます。
その後も福島優勢の流れは変わらず、世田谷は守勢に立たされるばかりです。

前半は1-1の同点で終了します。


後半開始直後、福島は世田谷の守備の寄せが甘くなった隙を逃さず、ペナルティエリア内で成宮選手がフリーになったところを難なく決めて勝ち越します。

この後も攻め続けた福島が攻めつづけましたが、次第に運動量が落ち始めます。
逆に世田谷にボールがキープするようになり、パスがつながり始めます。
そんな流れを逃すこと無く、世田谷が追いつきます。
右サイドからのセンタリングに森選手がヘディングで反応し、ボールはループ気味にゴールに吸い込まれました。

しかし世田谷の時間帯はすぐに終わり、ゲームの流れは再度福島に。
福島は勝ち越しすべく、高い運動量で積極的に攻め込むものの、クロスに当たるアンラッキーなシュートを含め決定力でもう一歩足りません。
世田谷の守備陣も能力面での劣勢を高い集中力で跳ね返します。

試合はこのまま2ー2の引き分けで終了。

少ないチャンスを得点に結び付け、積極的に攻め立てる相手に勝ちを許さなかったスフィーダ世田谷。
その一方で試合を支配しながら決定力を欠いて勝ち切れなかったac福島。
引き分けでも両チームの明暗がくっきりと分かれる結果となりました。

これで世田谷は3位に浮上です。
まだまだ上を狙えそうな位置につけています。

世田谷視点で観ていた私もこの引き分けは悪くないと思ったし、どことなく気分が明るくなりました。
観客の雰囲気もまたしかりです。
もちろん次は勝利を見届けたいですね。

育成型地域密着女子サッカークラブと言ってもよいスフィーダ世田谷、機会があればまた観戦に来るつもりです。
あっ、ヘタすると今度は9月…
なんで今季はゼルビアの試合と重なる日が多いのか_| ̄|○

追記:
この日もらったマッチデイプログラムです。
地域密着を目指す以上、こういう地道な取り組みは非常に大事だと思います。

nabetti2116 気の向くままに