芝山千代田駅から芝山鉄道に再度乗り込んで東成田駅へ向かいます。


地下にある東成田のホームに降りたのはなんと自分一人だけ。
(空港職員なのか、乗り込んだ人は数名ほどいました)
乗っていた電車は轟音を残して去っていきました。
人っ子ひとりいない、がらんとしたホームは静けさを通り越して寂しさすら感じます。

nabetti2116 気の向くままに

落書きが痛々しい古めかしいベンチ、壁には日本全国の観光地をアピールする広告、停止しているエスカレーター、無駄に数が多い自販機…それらが寂しさを助長しています。

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降り立ったホームの向かいには、現在使われていないホームが客が来るわけもなく暗く佇んでいました。
しかしその暗がりの向こうに目を凝らしてみると、なんと「成田空港」の駅名票が!?

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そうです、この駅は間違えなく成田空港駅「だった」のですw


ホームから階段を上がって改札を抜けた先にあるコンコースは、実に広々としています。

nabetti2116 気の向くままに

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ここも今となってはほとんど人はいませんが、空港ターミナル連絡駅だった頃の賑やかさを想像できます。
平安時代の宴の様子を描いた「曲水の宴」のレリーフがどこか淋しげに佇んでいます。

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柱を囲むかのように置かれている多数の椅子が置かれています。
昭和を彷彿とさせるような広告の跡や、時代を感じさせる書体の案内板がどこか懐かしいです。

nabetti2116 気の向くままに

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あたかも時間が止まっているかのような感じを覚えます。
それは栄えていた文明から突如人が消えたかのような、そんな錯覚さえしました。
(「○○人の大移動」というべきでしょうかw でも灯りはついてますし、駅員もちゃんといますw)


幅の広い地上を上がると空港の敷地にでます。

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管制塔が背景に見えます。
昔はターミナルへの連絡バスが頻繁に走っていたの面影なのか、道路の幅が広いように思えます。


また地下に戻って連絡通路の入り口へ向かいます。

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この入り口、ダンジョンを彷彿とさせます。
ド○クエのBGMが勝手に頭の中で流れますw
また、現実世界への一本道のようにも感じますw

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連絡通路はほとんど直線です。
曲がり角が一箇所あるくらいです。
それ以外はほとんど何もありません。
節電なのか、蛍光灯が半分近く抜かれていました。
味気ない道を一人ぼっちでただひたすら歩きます。
自分の靴音だけが虚しく響きます。
すれ違う人すら全くいません。
惹きつけるものがなく単調な道なので、実に退屈です。
あくびが出てしまいますw
大声で叫びたくなりますが、そこはオトナの対応で衝動を必死で抑えますww
途中、防火扉がありました。

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いきなり閉められたらなんてエゲツないことを想像してしまいますw
(監視カメラがところどころに配置されているので多分大丈夫だと思いますw)
第二ターミナル出口あたりにはこのように古めかしいポスターが貼られていました。

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10分ほどあるいたところで賑やかな物音が聞こえはじめ、ついに(?)第二ターミナルに到着。

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どうやらターミナルとは反対の方向に出たようです。

改札をくぐり空港第二ビルのホームを目指しますが、正規の改札ではないのでどこか引け目を感じましたw