C9H13N。

アンフェタミンと呼ばれる薬物の化学式として知られていますが、強い依存性から日本では違法薬物として認定されています。

あくまで日本で禁止されているだけであって、諸国ではしばしばADHDの治療に用いられる事があるそうな。

用途は衝動的行動への抑制にありますが、強い興奮作用を持つ為、裏では覚醒剤として用いられ、入手の容易さから違法取引が横行する薬物でもあります。

言うまでもない事ですが、医者から貰った薬でも、処方箋を受け取っていない他人に渡せば、それは勿論薬物乱用に値します。

皆さんは頼まれても決して譲らないように。


話は変わりますが、ブラックメタルのコミュニティには、アンフェタミンの化学式と同名のペンネームを名乗っていたアーティストが存在します。

ApatiやOfdrykkjaといった所謂DSBM界隈のバンドで活動を行なっていたアーティストで、行き過ぎた自傷行為やドラッグの乱用、果ては自殺未遂などを起こしている事から、現在ではDSBMを代表する人間の一人として、水面下で密かに知られています。


最近ではホルンなどの楽器も担当しているそうですが、彼が参加するのは主にボーカルと詞。

そのボーカルスタイルは、DSBMにありがちな喉の奥を潰すような甲高い慟哭のようなものではなく、咽び泣きながら語りかけるような、界隈でも独自の表現方を使います。

現在はあまり積極的にバンド活動に参加している様子ではなさそうで、ゲストボーカルなどの参加が主だった仕事になっているようです。

尚、現在のペンネームはPessimistenと名乗っており、まだまだ彼の厭世的世界観の探究は尽きないようです。