☆最終試合、270+で岩﨑大河が、UFCスタイルのMMAにはない「頭突き」で一本勝ち。しかも対戦相手は自分よりも大きい=小よく大を制しての勝利。さらに言えば、延長戦タイムアップと同時にそれが決まるという、空道にとってパーフェクトで劇的すぎる内容だった。
しばらく前の事。野球のWBCでの決勝戦。大谷翔平vs.トラウトの一騎打ちを大谷が三振で仕留めたフィナーレが「劇的すぎる。あれは絶対に神様がシナリオ描いてた(笑)」と話題になったが、今回の世界大会の幕切れも神様がシナリオを描いてくれてたようだ。神様、ありがとうございます。
頭突きでダウンを奪い、「どうだっ‼︎」ばかりに胸を張る岩﨑。
☆-230で全日本V7の目黒雄太が悲願の世界一に。30歳になったが、圧倒的な運動能力に陰りはないし、テクニック、駆け引きは円熟されてきた。戦う意欲をなくさない限りは4年後も?!
その目黒と決勝を争ったのが総本部寮生の佐々木龍希。目黒の牙城は崩せなかったものの、準決勝で「-230の高すぎる双璧」の一方=谷井翔太を撃破したのは快挙。
その谷井は昨年のアジア大会で目黒に勝っているので、これは三すくみ状態?!
目黒、谷井にはまだまだ壁であって欲しいし、その壁が高くあるうちに乗り越える姿を佐々木他の若手選手には見せてほしい。
目黒と言えば華麗且つ必殺のハイキックに注目が集まるが、寝技ももちろんハイレベル。
マウントパンチで「効果」‼︎
☆-240を制したのは寺口法秀。日本人離れしたフィジカルに意外なまでの器用さを見せる選手。
ここ数大会、微妙な判定で泣いてきたけれど、腐らずにやり続けた結果が出た形。
私も個人的に思い入れをもって見ていた選手なので嬉しかった。おめでとう。
二位に入ったのはリザーバーだった曽山遼太。
国内でも層が厚い-230、-240は、ロシアがいない今回、やはり日本が圧倒していた。
寺口のパワフルなミドルキックが曽山のボディをえぐる‼︎
☆-250は逆に鬼門となっていた階級。過去、この階級を制せた日本人はいなかったが、今回初めて小野寺稜太がタイトル獲得。
しかしその道のりは平坦ではなかった。コロナ感染の後遺症で世界大会の選考を兼ねていたアジア大会を欠場。何とかコンディションを取り戻し、強化合宿での最終選考を乗り越えての代表入り。しかし今世界大会では一回戦、久しぶりの大会、しかも初めての大舞台ということで気負ったか、らしくない力んだ動きの果てにスタミナ切れ。延長戦では寝技の際、「ただただ足を絡めてしがみつくことで"効果"を免れる」という醜態(!!)をさらしながらの薄氷の勝利。
しかしその後は徐々に試合勘を取り戻し、決勝ではいつもの牛若丸のごとき軽快な動きで危なげなく勝利し、自身がこの階級の王者にふさわしい男であることを自らの手で証明して見せた。
おめでとう!!
相手の攻撃の終わりに返す小野寺の左ロー。序盤から効果的に決まっていた。
☆その小野寺と史上初の兄妹優勝の偉業を達成したのが、女子-220の小野寺玲奈。
同門(帯広支部出身)の大倉萌を再延長戦の末に振り切って、アジア大会の借りを返しての初戴冠。
小野寺は18歳なので本来はU19のカテゴリーだが、そこをあえての一般部チャレンジ。
またジュニア時代に帯広支部で鍛えられ、そこから東京に出てきて一般部の全日本、世界を制した選手は数多くいるが、帯広支部在籍のままでチャンプとなったのは初(*)。後輩たちに新たな希望を見せたと思う。
(*)「ジュニア上がり」というくくりを外せば佐々木嗣治も全日本タイトル保持者。
勝負を決めた小野寺のニー・オン・ベリーからの極め突き。大倉も必死に脚を入れたが一瞬間に合わず。
一旦締めます。まだまだ続きます。
空手×柔道≒空道。
世界60ヵ国以上に普及している日本発祥の武道です。さいたま市や北本市の近隣で空手や柔道をお探しでしたら、ぜひ一度「空道」も見学に来てください。
技の多彩さ、自由度の高さが魅力です。
プロモ動画
https://www.youtube.com/watch?v=qYiYn9te2nQ
トップ選手の闘いはめちゃくちゃ激しいですが、普通の社会人の方でもちゃんと安全に楽しめる競技です(笑)。
大道塾"TEAM-U"浦和/北本/大宮西支部ホームページ(リニューアルしました)
全日本空道連盟 大道塾 浦和/北本/大宮西支部 (daidojuku.net)
旧ホームページはこちら
http://kudo-teamu.life.coocan.jp/
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