一般、シニアの試合の目立った試合、選手に関してのみを厳選して。
・関川(日立)vs.田沼(北本)
関川選手からの指名で実現したこの試合。両者は以前にワンマッチで対戦していて、田沼選手が勝利しています。
今回は自らが望んだだけあって、対策はバッチリ。明確なポイントこそ奪えなかったものの、見事に「恩返し」を実現。素晴らしいファイト内容でした。もう一戦も勝利し、関川選手はベストファイター賞をW受賞(吉祥寺支部賞&日立支部(*)賞)。おめでとう!
(*)通常「自支部の生徒には出さない」のが不文律のベストファイター賞ですが、「それを捻じ曲げてでもあげたい」と青木支部長がしたくらい素晴らしい内容でした。
某SNSに今回の顛末が本人の手で書かれています。アカウントをお持ちの方はぜひご一読ください。青木支部長のコメントも含めて、ちょっと感動的ですよ。
・飛田(日立)vs.寺門(草加)
キック1年、空道無級の飛田選手(26)と、全日本シニア2位の寺門選手(46)の試合。
前に出る飛田選手に対し、寺門選手の遠間からの強くて速いジャブが、ことごとくヒット。グローブならどこかに引っかかりそうなバンチでも、拳サポの小さな拳はガードをすり抜けてしまいます。しかし飛田選手は全く動ぜす、怯まず前へ。しかもやみくもに前に出る特攻戦術ではなく、(上手くいってはいないとは言え)ちゃんとディフェンスに気を配り、間合いを探りながら、前へプレッシャーを掛けに行っています。
最終結果は、さすがにキャリア差を発揮した寺門選手の「効果2優勢勝ち」となりましたが、飛田選手の堂々たる試合ぶりも、私(渡邉)には、かなり印象に残った試合でした。
・藤田選手(御茶ノ水)vs.糸井選手(総本部)
54歳と62歳の対決。いくつになってもガチで闘える空道は素晴らしい!
試合は体格に勝る糸井選手が遠い間合いを支配するも、決定打なく、判定は引分け。惜しい!初勝利までもうちょっとでした。 前に出てくる藤田選手に対して見事な巴投げを決めかけたのが、この試合のハイライトでしたね。
一方の藤田選手は元大宮西の生徒。諸事情あってずっと休会が続いていたんですが、この度、心機一転、御茶ノ水支部に移籍して稽古を再開したばかり。今回、久しぶりに元気な顔が見れて、個人的にとても嬉しかったです。またこれからも頑張って下さい。
・山田選手(仙台中央)vs.小林選手(大宮西)
空道無級なれどフルコンカラテ、ボクシング、ムエタイ、柔術等、様々なキャリアを積んでいる山田選手と、最近メキメキ実力をつけてきている小林選手の対戦は、期待通りの好試合に。
結果は判定で小林選手が勝利したものの、内容を評価され、両者ともにベストファイター賞を受賞。
・小野選手(塩釜)vs.長江選手(大宮西)
前回世界大会でJrの日本代表選手として出場した小野選手が一般に上がって、-230東北予選チャンピオンとなり、今回は「もっと経験を積みたい」とワンマッチに初参戦。 対する長江選手はトーナメントの出場経験はないものの実力は確かな選手。私(渡邉)も主催者として自信をもってマッチメイクさせていただきました。
若さとスピード感あふれる小野選手の攻撃に対し、体格を利した(身体指数229:237)重い打撃で反撃する長江選手。両者の激闘は2分2Rを終わって両者ポイントなし。小野選手の手数か?! 長江選手の重さか?! 審判泣かせの判定は2-1で小野選手に凱歌があがりました。
小野選手はベストファイター賞受賞。 長江選手は、、、すまん、自分の生徒じゃなければ俺が出してあげたかったんだけれどなぁ。
でもすごくいい内容だったぞ。また頑張れ。
・佐藤選手(仙台中央)vs.平田選手(浦和)
全日本シニア四冠の佐藤選手と全日本シニア2位の平田選手の対戦。全日本の決勝で実現しても全然おかしくない豪華マッチを、こんなローカル交流戦が舞台ですみません。
序盤重いパンチを武器にプレッシャーを掛けて優位に進めていた平田選手ですが、佐藤選手の寝技に捕まり、逆転負け。
一方の佐藤選手、今大会唯一の一本勝ち(腕ひしぎ十字固め)をメインイベントのここで決めるとは、さすがシニアの絶対王者。千両役者っぷりが際立っていました。もちろんベストファイター賞受賞。
あとは余談を少し書いて今大会のレポートは終了の予定。
大道塾"TEAM-U"浦和北本大宮西支部ホームページ
http://kudo-teamu.life.coocan.jp/
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