大阪公立高の志願者激減、入試日程見直しへ
・大阪府教育庁が、毎年3月に実施している公立高の入試日程などを見直す方向で検討している
・私学人気が急上昇し、今春入学となる公立高志願者が激減
・今夏に府学校教育審議会から制度見直しの答申を受け、早ければ8年度入試から変更
大阪公立高の志願者激減、入試日程見直しへ 私学完全無償化で
入試が早くなると、生徒の勉強する期間が短くなるかもしれませんね
すでに少し早くなっていたのですね
はい。どこまで前倒しするのか分かりませんが、私立入試と公立入試の間隔が狭いと、公立対策がやりにくくなりますね
確かにそうですね
はい、まさにそんなイメージで、それはもう大変でした
とはいえ、今の私立人気は維新の行政が進めてきた当然の帰結でもあるので、それに不具合が見つかったのであれば、日程変更などの小手先ではない、抜本的な対応が必要なのかもしれません
どんな問題点があるのですか
単純な私立人気というよりも、公立の二極化が進んでいる状態です
上位の公立は大人気で倍率も非常に高いのですが、偏差値50前後を境に定員割れの高校が非常に多くなっています
偏差値50より下の生徒が私立専願をしているというイメージですか
そうですね。その成績の生徒は早く入試を終えたいと思う気持ちが上位層より強いので、私立専願を選ぶ傾向が強いという流れになります
それで大阪府も日程を変えようという話になったのですね
そうだと想像できます。ただ、やるなら私立より先に公立がある、というくらいにしないと、公立志望は増えないでしょう
それに日程だけ変えても対処療法に過ぎないと思うのは、綺麗な校舎や施設、充実した部活や行事など、キラキラした感じの私立に魅力を感じるのもある意味当然で、お金をかけて「企業努力」をしている私立と、そうではない公立というところにも、人気の差があるように感じます
確かに、私立は広報にも力を入れている印象があります
そうですね。ルックアップのような個人でやっている塾にも私立高校の案内は頻繁に届きますし、高校の先生が挨拶に来られる場合もあります
公立では見られないことですか
そうですね。何らかの努力もせずに日程だけ変えても、定員割れしている高校の人気が上昇することはあまり見込めない、というのが感想です
早ければ令和8年入試からということですが
そうですね。現在の中1の入試から、ということで、日程がどれだけ早くなるのか、それによって塾の取るべき対策も変わってくるかな、と思っています