先週の日曜日に口腔育成学会の臨床部会に参加し、
ひかり歯科医院の益子先生による講演
『ゼロ歳からの気づき~赤ちゃん歯科への関わり~』を
聴かせていただきました。
不正咬合や摂食嚥下の問題・・・
その原因をさかのぼると、
生後1年以内の発育にあるというのです。
おなかの中にいる時どんな環境にいるのか(お母さんの姿勢や骨盤)
おっぱいを飲む時の姿勢やくわえ方はどうか
抱っこは心地いいか
向き癖はないか
寝返り、ずりばい、ハイハイはしっかりできているか
お座りが上手にできるか
母乳から固形食への移行のタイミングはどうか
食べたいという意欲は出ているか
食べごたえを覚えられているか
からだをしっかり動かせているか
歪みのない骨格とやわらかい筋肉、からだををつくることが大切なんです。
ぷるぷるでふわふわでまんまるな赤ちゃん。
そんな赤ちゃんにも”コリ”があるんですって。
いつも難しい顔つきの赤ちゃんを時々見かけますが、
それはコリが原因かもしれません。
生後1年以内なのに縦抱っこが好きだったり、
向き癖があったり、首をのけぞったりしていませんか?
・・・きっとカチンコチンです。
このままでは骨格の歪みが出てきてしまいます。
そんな時は、やさしく触れて筋肉をほぐしてあげましょう。
心地よい抱っこは、お母さんのおなかの中にいる時のように
まんまるな状態。
背中はCの字で、手脚はMとWの形。
からだは曲げずねじらず、まんまるまんまる。
首はしっかり支えてあげましょう。
おっぱいを飲むことも赤ちゃんにとっては発達機能を促す
大切なトレーニングです。
口唇が外向きになっている深飲みは、
舌や口唇、顎すべて動かす筋運動。
あぐあぐと縦に動かし、上顎に舌を押し当てることで
嚥下(ごっくんと飲み込む)機能を獲得します。
首が座り、寝返りやずりばい、ハイハイができるようになり
しっかり動くことで、おなかや背中、首や肩などの筋肉が
十分につきます。すると、お座りができるようになります。
お座りが上手になったら、母乳から固形食への移行のサイン。
お父さんお母さんの食べているものに興味を持ち、
食べたいという意欲が出てきます。
声を上げたり、手をだしたり。
この時に、やわらかく歯にくっつくようなものではなく、
しっかりとした食べごたえのあるものを与えて、
噛みごたえを覚えてもたらいましょう。
今までのあぐあぐ飲み込む縦の動きから、
もぐもぐ噛むグラインディングの横の動きを覚えていきます。
咀嚼機能の獲得です。
さまざまな機能を獲得して成長していく赤ちゃん。
素敵のかたまり・・・赤ちゃん。
日々の子育ての中に、たくさんのヒントが隠されているんですね。
発達段階に合わせて、その時期にふさわしいふれあいや援助をすることで
子どもたちの生活の質を上げることができる・・・
少しでもチカラになれるよう、私自身も学んでいきたいと思います。
今日で仕事納めのオサダでした。
よいお年を~
年明け5日から元気にがんばります!!