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なべちのブログ

好きなことを徒然書いていこうと思います。

組織やチームの在り方を考えるとき、この言葉が思い浮かびます。



魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよ



要は、適材適所ということ。



魚を焼く時に気をつけなければいけないことは、いじり過ぎないこと。いじり過ぎると、魚の身が崩れてしまいます。気長に焼くことが出来るのは、せわしくないおっとりしたお殿様のような性格ということから、このように言われています。



反対に、餅はせわしくひっくり返しながら焼かないと焦げてしまうので、気が短くてなんでも欲しがる乞食のような人に焼かせるのがいいという辛辣な諺です。



小さい組織や少人数のチームの場合、ポジション(役割)に当てはめようとすると、該当者がいないのに無理に当てはめなければいけない時があります。



小さい組織ほど、適材適所が必要です。その人が持つ強みを本人も周りも共有して、勝つための戦術を組み立てなければいけません。



コンサルをするときに私が大切にしているのは、経営者の人格を知ることです。それが、その会社を良くするためのはじめの一歩なのだと考えています。社長の性格はその会社の社風となっており、良くも悪くも全社員に反映されています。



『社長も幸せ、社員も幸せ』という理想中の理想を目指すなら、適材適所という『人』を中心に組織体制(組織図)を作り直すのもアリと最近思うことが増えました。該当者がいないポジションが出てしまう欠点がある為、小さい規模のうちという条件つきですが。そして、組織図に載らないケースが多い社長の奥様のポジション(役割)もこの規模の時は特に大事だと思います。



先ずは、自分(部下)は殿様なのか乞食なのかを知ること。仕事をする上でそれがとっても大事というお話でした。



最後に、



私が好きなマンガ、『奈緒子』



小さい頃から高校までの走るマンガですが、とにかくつらいことや悲しいことがこれでもかと起こります。



私が特に好きな下りは、記憶が確かなら20巻に納められている高校駅伝の話。主人公雄介になるべく早い順位でタスキを繋げる為に、全国トップクラスのライバル校と4区で先頭争いをする上原くんの走りのところ。



上原くんは、駅伝大会前に雄介に足の強さを褒められます。下り坂に強いと。



その言葉に応えようと、限界を超えても先頭を譲りません。そして、足の筋肉が一本また一本と切れていきます。激痛にも足を止めずに、タスキを渡すまでの距離を走るために切れる筋肉の本数が足りるかなんて考えます。



私は仕事をつらく感じた時、よくこの巻だけ本屋や漫喫に読みにいきました。そして人目もはばからず泣きながら読んで、力をもらいました。



今考えると、この上原くんの下り坂区間の激走は適材適所でした。尊敬している人に褒められた自分の武器を信じて、その期待に応える覚悟。



『奈緒子』を久しぶりにまた読みたくなりました。