パソコンがフリーズしたり
車が変な音を出したり
工場の機械が止まったり
それは、もしかすると『パウリ効果』のせいかもしれません。
物が壊れるのは、乱暴に取り扱ったり、取説を読まずに思い込みで操作したり、霊の仕業?だったりといろんな理由が考えられます。
そんな時、真面目な人ほどいろんな理由を考えて悩み落ち込みつらい時間を過ごします。
そこで、『パウリ効果』を紹介したいと思いました。
スイスの物理学者パウリは、排他原理という現代化学の基礎を提唱し、ノーベル物理学賞を受賞した天才中の天才です。かのアインシュタインが認めているといえば、その凄さが分かります。
そんなパウリの苦手なことは、『実験を自分ですること』だったそうです。
触れたら壊れる
近づくだけで壊れる
研究仲間が口々に『パウリに研究装置を触らせるな』と言ったという、違った意味でも一目置かれた人物でした。
パウリには数々の逸話があります。
曰く、研究所の爆発事故があった時には、研究所にいなかったのですが、あとで調べてみると同時刻に近くの駅に停車中の列車に乗っていたとか。
曰く、部屋に入ってくるパウリを驚かせるために、仲間たちがシャンデリアが落ちる仕掛けを作ったところ、パウリが部屋に入るときにその仕掛けそのものが壊れてシャンデリアが落ちなかったとか。
普段の生活で『パウリ効果』という言葉を使うなら、こんな感じ。
Aさんが機械に近付いただけで前触れもなく機械がトラブルを起こしてしまいました。たぶん、Aさんの『パウリ効果』のせいだと思います。
『パウリ効果』がパウリだけの事象で片付けられなかった理由は、パウリの知り合いにこれまた有名な人がいたからです。
それは、ユング。
ユングの研究していたのは『シンクロニシティ』。意味のある偶然の一致、または同時発生のことです。
お互いが意図せぬ奇跡の相性がそこにあるのかも知れませんが、理由がなくても起こるべくして起こるのが『パウリ効果』ということです。
自分のいうことをきかない機械があっても、エキサイトしたり自己否定したりせず、近くにパウリっぽい人がいるかも知れないと思うことです。そうすれば、少し落ち着いて次のアクションに臨めるかもしれません。
最後に、
絵の好き嫌いは別れるところですが、真っ直ぐでいてそれでいて歪な剣士の生き様に圧倒されます。
隻腕になっても、盲目になっても、ただ自らを鍛え抜き、自身にしか出来ない剣術に辿り着く境地。
『シグルイ』を読むと、どんな状況になっても心が折れなければ戦えることを思い出させてくれます。
かなりキワモノのマンガですが、好きです。