『まともではない人間の相手をまともにすることはない』
傾奇者だった伊達政宗の言葉です。
あまりにも真っ当すぎるこの言葉、初めて聞いた時は衝撃でした。それも政宗が豊臣秀吉の朝鮮出兵について漏らした言葉と知って、とても驚きました。
言葉は悪くなりますが、自分の常識が全く通じず分かり合えない人に時々巡り会います。そんな時、相手の言っていることが全く理解出来ず共感のカケラも覚えることが出来なくて、どうして良いか悩むことがよくありました。
理解し合えるための努力が足りないのか、自分自身の驕りが原因なのか、悩んでも悩んでも解決しなかったことを憶えています。
政宗のこの言葉、『まともではない人間の相手をまともにすることはない』は私を少し楽にしてくれました。
人に諦めを感じることはこれまでにあまりありませんが、どうしても納得出来ない価値観や生き方に出会った時、この言葉を思い出します。
相手や自分を無理矢理変えようとせず、もう少し達観した気持ちで接してみよう、が私の答えです。
最後に、
随分前によく聞いた『用日』という言葉が、とても嫌いです。
どんな人でも、笑ったり泣いたりするのは、心があるからじゃないかなぁ。

