意地っ張り | 闇鍋日記

意地っ張り

今日のNHK大河ドラマ『江』は少し形は違うものの以前にあったトレンディードラマ臭のするものでした。
結婚してから一年が過ぎても『あなたと結婚したい』と言った方が負けと言うルールの勝負はつかず本当の意味での夫婦になっていない江と秀忠でした。普通に相思相愛のカップルであっても同じ屋根の下で暮らしていれば一年もすると倦怠期が訪れるものです。ましてや表面上は相思相愛でない二人(実はこの時点では秀忠はすでに江の事を気になりだしていましたが)は互いに気を使う関係にすっかり疲れ果ててしまい遂には江が秀吉宛てに離縁を願う書状を出すまでになってしまい二人の溝は決定的になっちゃいます。しかし離婚の危機を救ったのは火事と言う江にとっては別れのイメージが強い物でした。小谷城陥落の時の父・浅井長政、本能寺の変の時の叔父・織田信長、義父である柴田勝家が母・お市と亡くなったのも炎の中でした。
炎の中から自分と自分にとっての大事な物=実子・完の風車、前夫・秀勝の刀と手紙を救い出してくれた秀忠に今までのマイナスのイメージは霧散し江の方から折れる形で本当の夫婦になって行きます。この後は非常に仲睦まじく多くの子供も儲けます。その中には秀吉と茶々の子である秀頼に嫁ぐ事になる千姫や次姉・初の養子となる初姫そして徳川家の世継ぎ家光も含まれます。
それにしても秀忠役の向井理と言う人は多くの名優達がそうであった『目』で演技をするのではなく『口』の表情で演技をする面白い役者であると感じました。
来週はいよいよ秀吉が死に再び戦の影が忍び寄って来ます。茶々と敵味方の関係となってしまう事になりますが、どのように描いて行くのか楽しみなものです。