戦のない世
今日の『天地人』は新たな人物として奥州の独眼竜こと伊達政宗が登場してきました。彼の半生については同じ大河ドラマで今は国際的な俳優になった渡辺謙が主演した『独眼竜政宗』に詳しいのですが実の母親に疎まれ弟を謀殺してまで掴んだ伊達家の当主の座でしたからこの時点では人を信用する事や兼続の掲げる民を愛し慈しむ気持ち等は理解し難い物だったのでしょう。洋の東西、古今を問わず戦と言う物は三つの事でしか起こり得ません。侵略戦争、宗教戦争、民族間抗争ですが本来であればドラマの中の話ではありますが景勝、兼続主従のようにトップに立つ人間が戦を仕掛けなければ戦争は起こらないのです。侵略戦争は欲が宗教戦争は価値観が民族間抗争は互いの優越感や貧富の差が争いの原因になりますがどれもこれも起こすのは人間です。鋭く尖っていた政宗の気持ちも国を支えるという大事に気付き実に柔和な政策を取る名君に成長していきます。今の世に必要なのは兼続のような清廉な政治家であって家康のような腹黒い政治屋はいらないとちらほら結果が出始めた都議会議員選挙のテロップを見ながら思ってしまいましたよ。