ガジュマルの木の上で | 闇鍋日記

ガジュマルの木の上で

いやはや暑いです。群馬は昨日、今日と真夏日を記録して夜も気温が下がらずこのまま二日続きの熱帯夜となりそうです。だからと言う訳ではないのですが思いを巡らすのは南国・沖縄の事です。古くは琉球と呼ばれ日本から独立した一つの王国であったのを豊臣秀吉が朝鮮出兵の折りに属国として組み込んだと言われています。
琉球には古くから妖精と言うか妖怪と言うのか『キムジナー』と言うガジュマルの木の精霊がいると信じられています。真っ赤な髪あるいは顔をした子供の姿で現れ好物は魚の目玉と言うなかなか愛嬌のある奴なんですが似たような物が遠く離れた東北地方や北海道のアイヌ民族に伝わっているのが不思議です。東北の座敷わらし、アイヌのコロボックルがそれですが共通しているのはその地方の人間達と上手に共存していた事。そんな物はいないと無下に否定するよりもいた、又は今でもいると思った方がロマンチックでいいじゃないですか。こんな暑い熱帯夜にはキムジナーと共にガジュマルの木の上で眠りたいものです。