村山古道 前編 | えっちゃんの避難小屋

村山古道 前編

 2011.10.25

 ワクワクする期待感とは違い、山に受け入れてもらいたい思いから

 荷物をまとめ飛び乗った19時の列車
 

 到着したのは、静岡県、吉原駅

 20分ほど歩き灯台近くの高台にテントを張った





 2011.10.26

 田子の浦の朝日も絶景だ

 なべちゃんの避難小屋-001

 潮の香りが気持ちいい
 
 スタート地点(登山口)に立っているここは、田子の浦


 振り返ると、なべちゃんの訪問を楽しみしているかのように

 凛とそびえる富士の峰

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 テントを撤収して田子の浦をあとに

 すぐに見えてきたのは、奈良時代の歌人

 $なべちゃんの避難小屋-山部のおっさん 

 山部赤人
が歌った石碑だ


 田子の浦ゆうち出でてみれば真白にぞ
        富士の高嶺に雪は降りける (万葉集)


 雪の降るもう少し先の季節の情景をよんだ歌ですが

 とりあえずは、恋の歌にくらべて、読み解きやすいですね

 なべちゃんの避難小屋-003

 石碑を後にして黙々と富士山に向かって




 歩く




  歩く




   歩く




 見覚えのあるお店を過ぎて 以前と同じ角を曲がり

 以前も寄らせていただいた 富知六所浅間神社(ふじろくしょせんげんじんじゃ)で休憩

 以前から気になっていた このキャラクターの存在

 $なべちゃんの避難小屋-13-0 なべちゃんの避難小屋-13-1 なべちゃんの避難小屋-13-2
 なべちゃんの避難小屋-13-3 なべちゃんの避難小屋-13-4 なべちゃんの避難小屋-13-5

 ブログネタ的な回答を期待して、境内におられる 巫女さんに疑問をぶつけてみた

 答えは、「特に意味は、ありません」と…

 但し、子供たちの喜ぶ姿に背中を押され 少しずつ増えたと

 間もなく迎える11月の七五三、休日となると全国から

 子供の成長を感謝し 加護を祈る家族で賑わうそうです


 色々なお話を伺えた感謝の気持ちを

 賽銭箱にそっと納めて立ち去ろうとしたとき

 先ほどの巫女さんから、道中の安全にと「肌守り」を頂いた

 なにか、温かい思いに触れた喜びを感じた

 なべちゃんの避難小屋-004




 そして、再び



 
  歩く




   歩く




 7月に歩いた時とは、季節も変わり

 アスファルトの照り返しが幾分か優しく感じる

 道しるべの 道祖神を目印に進み

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 くつろいでいる牛さんと語らい

 辿り着いた村山浅間神社

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 予定より早く到着したので十分な水を積み再び山の中へ

 一時間程すると日が傾き暗くなろうとしていたので

 適当な場所を見つけ本日のお宿(テント)を設営

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 例の自家製アルファー米をご披露しようと1合近い全てを持参してきた


 簡単な食事で済ませたのだが

 食べるのに夢中で肝心の写真を撮り忘れてしまった


 今日の疲れからか すぐに眠くなり寝袋の中へゴソゴソと

 しかし、ダウンを着ないで寝てしまったため目が覚めてしまう

 外の気温は 4℃ 寒くて寝れない


 と思っていたらいつの間にか深い眠りについていた





 2011.10.27

 寒さから目覚めてしまうが

 吸い込まれるように森の中へ足を進めた


 台風15号と豪雨の影響で 登山道は、ひどく荒れていた

 なべちゃんの避難小屋-019

 いくつもの巻き道を進み高度を上げていくと

 時折、素敵な景色に出会える

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 数年前の台風で荒れてしまった倒木帯を過ぎると

 間もなく、富士山の5合目だ

 なべちゃんの避難小屋-008

 時刻は、15時過ぎ

 なんとか宝永遊歩道まで登り 水の補給にレストハウスへ



 少しでも距離を稼ごうと先を急ぐことに

 辿り着いた6合目 時刻は16時過ぎ



 新7合目御来光山荘までは、60分のCT

 荷が重いのでなんとかCT程度で行ければと思い

 テン場をひとつ上の新7合目に決め歩くことに

 なべちゃんの避難小屋-021

 5合目で飲料水を購入し調理用の水と合わせ約6ℓ

 この水がなかなか重く 当然 足取りも重くなる

 多すぎた水を半分捨てるか正直迷ったが

 捨ててる時間がもったいなく我慢して先を急ぐなべちゃん




 しばらく登ると残念なペイントが

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 ベ… ベトナムって…

 サイゴンやハノイ、ハロン湾など

 一度は、行ってみたい国だけど こんな事とする人がいるんだ…

 一部の人の行為よってその国全体の『民度の低さ』を印象付けてしまいかねない

 やめていただきたいものだ




 新7合目は、すぐそこだがなかなか辿り着けない

 目を横に向けると素敵な夕日が

 競争は、苦手だが見入っていると暗くなるので日没との競争だ

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 陽が落ちて間もなく新7合目に御来光山荘に到着

 風は無風だが念のためテントを小屋の東側に設営することに

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 真っ暗のなかテントの設営をしようと小石を除いていたとき

 ガサガサ、ゴソゴソ… と、ハッキリとした物音が


 富士宮口ルートは、6合目より上が通行止めになっている

 当然、小屋の営業は全て終っているのだ

 誰もいるはずがない

 少なくともこのルートに なべちゃん意外は、いないはずだ…


 お腹を空かして、こんなところまで 熊が上がってきたのか?

 信じられない思いの中、覚悟を決め、身がまえたまま音の方向に目をやると



 間違いなく 大きく動く影が… 熊かっ!… 凍りついた



 とっさに出た言葉は 「どうも…」 の挨拶

 言葉の通じる相手か確かめようと必死だった…




 村山古道 後編につづく