『日曜昼下』   ナポリタン

日曜の昼下がり
膝を抱えて一人
部屋に座りこむ

外から聞こえる
幸せに満ちた
雑音が
卑屈な心に
なだれ込んだ

孤独な思いと
寂しさは
僕の体を蝕んで
立ち上がる
気力すらも失せていく

友人たちの
楽しげなタイムライン

人の幸せにすら
ケチを着ける

深い闇に
落ちそうなる
その瞬間
最後の抵抗を
試みる

妄想
幸せな自分
楽しそうな自分
理想の自分

一通りの妄想後
温かい光が一瞬
射し込んだあと
待ち受けるのは

死すらも
希望に満ちた
光に思えるほどの
さらに深い闇だった

現実というこの世界に
存在する意味も価値も
見出だせないまま
日曜の日は暮れる

明日になれば
また、自分を殺して
社会の一部になる

その方が
少しは楽に思えた。