ちょっと昔話と言っても、今から30年も前の話です。
私は衣料品の営業で新宿の伊勢丹を担当していました。
当時はびっくりするくらい売れた時代で、私の担当売り場は
ラック7~8本で 月間3000万近く販売していました。
着数で800着程度は売っていたと思います。
その800着のデーターをアイテム毎に品番・色・サイズに分けて
売れた商品と在庫を確認するという作業があったのです。
絵型を作ってそこに消しこみをしていました。
今でいう単品管理です。しかし大変な作業です。
そこで私は何とか楽に仕事が出来る方法はないかと思案にくれていたのでしたが、その打開策にパソコンに注目しました。
当時は表計算のソフトは個人で簡単に使用できるものではありませんでした。
まだWindowsが無い時代です。
私はDOSV仕様のパソコンを買ってベーシックという初心者用のプログラムを勉強しました。

やりたかったのはランダムに品番・色・サイズ・上代を打ち込めば若い順番に並び変えるソート機能をプログラムすることでした。
これが出来れば800着を、アイテム毎に簡単に並び変えられて 単品管理があっというまに出来てしまいます。
(今ではExcelで簡単に出来てしまうんですが。)
私は本を片手にそのプログラムの開発に没頭しました。
なにせ文学部出身の私です。
表の罫線を引くのにもプログラムを組まないとダメだという
大変な作業でしたが目標があったので夜な夜な開発してやっとそれらしいものができました。
出来たプログラムはカセットのテープにセーブして、使用するたびにロードします。
しちめんどくさい作業です。でも出来栄えは想像を超えてすごく便利でした。
2~3時間もかかっていた作業があっという間に終わります。
感動モノでした。
しかし大きな問題がありました。せっかく並び変えたデーターをプリントできません。
プリンターを購入しなければいけません。
それでまた秋葉原に最安値のモノクロプリンターを買いにいきました。
そうしてやっとシステムが完結したのですが、費用もバカになりませんでした。
まあ自己投資だと思ってわりきりました。
次のボーナスで当時は高値の花だった記録媒体のフロッピーディスク、それも3.5インチじゃなくて5インチもある大きいディスクを購入しました。
何と10万円。今ではありえない価格です。
というかフロッピーディスクなんか今じゃ誰も使っていない。
でもフロッピーディスクの威力はばつぐんでした。
テープの10倍も速くデーターの書き込み読み出しができます。
それからは自分で作ったプログラムを改良しながら仕事に役立てました。
本当に楽になりました。
投資も大きかったですが、自分のスキルアップと仕事の改善で元は取れたと思っています。