村山目線
今日、3日振りにあったあなたは
なぜか少し不機嫌で
そんなあなたが、堪らなく可愛かった。
「なぁちゃん?」
顔を覗き込もうとして、なぁちゃんより一歩前に出る。
口をへの字にしてそっぽを向いてしまうあなたに、少し悲しくなる。
なぁちゃんより一歩後ろに下がると、さっきまで全力で無視を決めこんでた癖に、不安そうにそわそわしてるのが分かるから、ちょっと意地悪したくなる。
なぁちゃんに背を向けてとぼとぼ歩いて少し距離をとると、誰かに腕をぐっと引かれた。
見なくても分かるよ。
意地悪してごめんね。無視されて少し寂しかったんだよ。
「ゆうちゃん、怒った?」
子犬顔で聞いてくるなぁちゃんは、反則級に可愛くて、許しちゃうに決まってるじゃんね。
「んーん。そんなに怒ってない」
そっけない返事になっちゃうのは私の悪い癖。
だけどそんな私を見て、申し訳なさそうにするなぁちゃんに、なぜか安心するんだ。
結局辛くなるのはなぁちゃんなのに、そんなこと分かってるのに、なんで無視なんかしたのよ。
何にそんなに怒ってるの?
しょうがないなぁ、ほんとになぁちゃんは。
とか思いながら、自分でも今私がどんな顔してるのか分かっちゃうの。
視界が霞んでしまうほどに、ほっぺたが痛くなるほどに、愛おしさが溢れ出る。
やれやれなんて言って、先輩ぶってみる。
聞いてもきっと教えてくれないんでしょ?
だって私達はどこまでも曖昧な関係。
ああでもそっか
ほんとは、教えてくれないんじゃなくて、聞く勇気がないだけ。
ふいに、なぁちゃんがぽつぽつと話し始めた。
その声が優しくて、体が熱くなる。
「ゆうちゃんに3日も会えないだけで、ほんとに消えたくなっちゃうんだよ。会いたかった。だけど、、、ゆうちゃんはさ、、いや、やっぱなんでもないや。」
そう言って困ったように笑うなぁちゃん。笑ってるはずなのに、私には泣き顔に見えるの。
そこまで言ったら分かるよ。分かるけど、、、
「なに?ちゃんと言わなきゃ分かんなーい。」
ごめんねなぁちゃん。ほんとは、私もすっごく会いたかったよ。
「もういいよ〜。ゆうちゃんには分かんないよーだ!ゆうちゃんおバカだもんねぇ?ゆうちゃんかわいいねぇ。だいすきよぉ〜。」
赤ちゃん言葉でダル絡み。
そうやって誤魔化さないでよ。
人のこと言えないけどさ。
苦しいよ。
だいすきって、そんな簡単に言わないで
どうしようもないほど、私はあなたが好きなのに。
あなたのことが、たまにどうしても分からない。
自分がどうしたいのか、分からない。
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岡田目線
久しぶりに会った君は、あいも変わらず可愛くて、目が離せなかった。
会いたかったよ。
ほんとは今すぐ君を抱きしめたい。
「ゆうちゃーーん!!会いたかったよー!!」
どんなに抱きしめても足りない。
もっと近づきたい。愛おしいよ。かわいいよ。
好きだよ。
でもたまに不安になるんだよ。
片想いなのは知ってるけどさ、まさか本気で恋してるなんて君は思ってもないだろうななんて、
この気持ちを君が知ったらどう思うかな。
冗談にしたくない。
だけど、冗談にしないとやってらんない。
君がどう思ってるのか知りたいよ。
ゆうちゃんが、一度だって会いたかったって言ってくれたことあったかな。
なんかバカバカしくなってきた。
もうゆうちゃんなんか知らない。
「なぁちゃん?」
あぁそうやって、こっちの気も知らないで
君が悲しそうな顔をしてる。
あ、嫌だ。
だめだよそんな顔しないで
ゆうちゃん行かないで!
気づいたら君を引きとめてた。
「ゆうちゃん、怒った?」
やっぱり、君に嫌われてしまうことが一番怖いよ。
君と話せなくなることが一番苦しいよ。
君の笑顔が一番好きだよ。
君の全てが一番すきだよ。
「んーん。そんなに怒ってない。」
優しい声、優しい顔
君の優しさに包まれたそっけない言葉。
心地良い。
ツンデレだなぁ、ゆうちゃんは
ごめんねゆうちゃん。もう二度とゆうちゃんに冷たい態度はとれないや。
手のひらで転がされてるんだろうなぁとか思いながら、それも君が相手なら悪くないね。
冗談でしかだいすきだって君に言えない弱虫な私を許してよ。
冗談でしか君を抱きしめられない私を、君が突き放してくれたなら、、、
君のその顔は、どういう意味なの?
私は君にすきだと伝えても、いいのかな。
すきだよ
世界中で一番。
誰よりも、何よりも
だいすきだよ。
会うたびに恋に落ちて、心の中で告白してるの。
声に出てないか心配になりながらさ。
どこにいても君を見つけられるよ。遠くにいる君を見て、愛おしくって思わず笑っちゃう時があるほどに。
どうしようもないほど君がすきだよ
実はゆうちゃんも私の気持ちに気付いてて、実は両想いだったりしないかなぁ。
そんな夢みたいな話、あるわけないか