たったひとりの人生すら想像を絶する。 | 喫茶柊

たったひとりの人生すら想像を絶する。

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たったひとりの人生すら想像を絶する。

なのに、なんで答えから欲しがるんだろう。
与えられるモノだけで済ますんだろう。
「成功セット~!」みたいなものがあると信じられるんだろう。

「簡単に手にはいるものは、簡単に失われる」
というのは、ドラえもんから学んだこと。

ひねくれてませた理屈っぽい子供だったから、ドラえもんや秘密の道具をうらやましいと思いながらも、未来の世界のネコ型ロボットも空想科学の道具たちも、そんな風に受け取っていた。

たったひとりの人生すら想像を絶する。

その状態になれば、そういうこともあるだろう、とは思えるが、そんなのは結果論にすぎない。
社会や世界のことなんて人にはわからないものだ。
わかったつもりでいると、不意打ちをくらうことになる。

不意打ちをくらった。

新聞で知った。

どうやら彼女はドラえもんだった記憶を残していないようだ。

でも、声優の仕事をしているという。
ドラえもんの声になるという。

想像を絶した。

でも、きっと毎日が刺激的だろう。
新しく知ることばかりなんだから。

たくさんの人のためになったのだから、これからは幸せだけを感じて生きていってほしい。



追記
彼女が声をあて、命を吹き込んだ少年がいる。
ひとり生き残った少年は、あのあと幸せだったんだろうか、と余計なことまで考えた。
アニメファンって、こういうときセンチメンタルになるね。