早朝から、広報について話してきました。 | 喫茶柊

早朝から、広報について話してきました。

しばらくぶりの更新です。

夜に喫茶店をやりはじめたので、こちらにまで手が回りませんでしたm(__)m


最近、音楽業界の方と話す機会が増えたんですが、広報戦略の効果についての話しが出ました。

私はそれほどこの分野に詳しくないので、以下に異論や反論はあるかと思います。

そうした反応は私の糧にもなるので、遠慮せずにご意見くださってけっこうです。


さて、そこでした話しをかいつまんで、なるべく一般化して書きますね。


直接利益をあげるのではなく、簡単にいうと信用性や知名度を上げていく(内部においても意志を統一するなどなど)作業をするわけですが、これは直接ライブやイベントに訪れてくれている人には周知なわけです。

となると、テレビなどを使ったり、ネットを使ったり(むしろ、戦略後、使ってもらう感じですが)、になる。


広告では、テレビ通販などで素人が効果を語っているようなものがありますが、あれは皆さんタレントです。

今はほとんど素人の起用はないですね。

ネット利用でも、ホームページや他のツールはもちろん、アルファブロガーにパンフや商品を送って紹介してもらったり、なかなか細かく利用しています。


さて、広報となると自社キャラクターによるものが露出しているものが多くなりました。

飽きられてますね。「またかよ」です。


成功例でも、時期がたって、気に入られてるのはキャラであって、会社じゃない、ということになって、別に広報としての価値はないことになっているわけです。


これを大手の広報戦略企業が入って、企業ごとにそれぞれ違った形に見えるけれども、結局画一的なことをやっている。

成果が上がったから大手になって、人材も増えたけれど、サービスが画一的になってしまったのかもしれません。

これは広告と同じパターンですよね。


広報においても挑戦が止みはじめてる、でも技術のある人は、過去成功例があるからそれを押す。あるいは新しいアイデアを否定する。


企業側も出来るだけリスクは避けたいですから、たとえ社内で出てきた優良なアイデアよりコンサルの意見を取り入れる。


待てよ、コストが広告よりかからず、効果が期待できるからやるんじゃないのか?


ここで相互PRという考え方が出てきました。

地域活性化・アーティスト(タレント・歌手)支援・慈善事業支援などです。

今は動画も普及していますから、見栄えがいいものをインターネット内にはおいておく感じですね。

ワコールさんは実験的にやっていて、モデルさんと下着のコラボ動画はなかなか目を引きます。(広告と広報の中間の感じですが)


リアルでは、この厳しい社会情勢の中、泥臭いまでの営業活動をするわけで、それをネットの中に入れ込んでもそもそも層が違うので、受け入れられない、信用されない。

直接販売系のホームページなど、通販以外は誰も踏まない。

価格.comから量販店に行けば済んじゃいますし、比較対照も出来て、時間も早い。


この違う層と企業をつなぐためには、利益にならないことをしていないとならない、と、簡単にいうとこうなります。


自社の人間が出て、キャラクター化して人気が出ても利益は出ないんです。

目新しくないんで、それで信用もあがりません。

後の購買意欲にもつながりません。


医療解説でテレビに医師が出て、それで一時期は病院に人が多く行くようになるかもしれませんが、続きませんよね。

この医師は無料で宣伝してもらったようなもので、これはPRになりましたが、あとは続かない。


単独のPRでは、先が続かないんです。

自社キャラの人気も、せいぜいもって5年でしょう。しかも中・後期は自社に貢献していない。


大手企業は元々慈善事業に協賛などしている場合が多いですが、だからといって売り上げは変わりません。

すでに知名度があって販売層もすでに持っているからです。

あるいは、これらを持った上で協賛するようになった、ともいえます。


相互広報では、ホームページ同士からブログ、twitter、海外市場を狙うならfacebookもやっておいたほうがいいでしょう。


初期は相互で無料が基本です。

歌手などの場合、企業のお手伝いをするわけではなく、社歌やイメージソングを無償で提供します。

積極的に歌手の宣伝を企業がするわけでもなく、歌手も宣伝番組に出る必要はありません。

お互いの信頼関係が出れば自発的に補完しあうでしょうから。


相互に売れても、そこで報酬は発生しません。

今後の関係性が考慮されるでしょうが、それは枝葉の考えです。


要はリアルへのアプローチとネット内のアクティブな行動を惹起することに腐心し、そこに枠を作らないということです。

はじめからある枠に、入ろうとは思わないでしょ?


大手のパッケージ化した広報戦略は広告戦略と比べ、会計上、金額は安く感じるが、その特性からキャッシュフロー的には同じかマイナスだ、という認識がけっこう低い。


パッケージ化されたものを使う場合、認知は上がるが利益は上がらずという結果は覚悟をしなくてはいけない。

この部分をフォローするのがコンサルタントであるはずなんだけど、せいぜい1年後には責任がなくなってる。

更新が滞ればブログと同じく極端に販売実績もアクセスも減る。

下手をすると、一度広報がうまくいっていて、その後尻すぼみになっていたら、「あの人は今」扱いで、イメージダウンになりかねない。


相互PRは、タレントなどの場合は適宜入れ替わるが、行うことによって習い性になるところが利点。

指導していた人がいなくなっても、外部とかかわりを持つシステムは残りやすいので(自社内だとだらけやすい)継続される。

社員、それも若手あたりにイベントやネット内作業を担当させると、社員の適正を見ることもできるので、見えない広報的にも価値が高い。


話しは起点にかえって、タレント(歌手やアーティスト)がPRしようと思うのなら、ファンやスタッフに対する感謝の気持ちは絶対に持っていないといけないが、その上で、

「なにをしているか」・「自分にとって、それはどう価値があるのか」・「なぜ活動しているのか」・「誰と組んでいるのか」・「どこで活動するのか」・「それらの理由は」 

これらを答えられないようでは、ダメだし、答えに工夫がないと個人ではニュースにならない。

ここらへんはマネージャーやプロモーターなども含め、充分に話し合うことを私は勧めている。

企業や事業をしている人でも、これらを答えることに難儀する現実がある。

具体化し、社員にも話し、意思を統一してから広告でも広報でも考えたり、コンサルを招いたりしないと、痛い目を見るのでご注意を。


5W2H1Nと言われるが、これはネットで詳しく調べることが出来るし、BOOKOFFとかで1円で売ってる広報戦略の本に載っている。

ここら辺の具体例を示さず、提案もせず指導もせず話すだけで10万も20万もお金を上乗せしていくのが、パッケージ化されてることの弊害なんだけど、明細書に出ないから払っちゃってるんだろうな、と。


確かに知識やスキルを使うので、初期に料金はかかる。

気づくまでの時間を短縮したことへの、これは正当な報酬といえる。

そのあとは部門というか、状況に応じて人員を出し入れすればいいので、トータルで面倒を見る(人員を手配する)人は必要だが、ここでコストは抑えられる。

方向性だけ示せば社員がやれることを外注する必要も本来はない。


あとは、資金力がない場合は成果報酬型にすると、企業も個人も広報戦略が行いやすい。

もちろん、指導する人を雇っているので継続的に人件費分はかかるが、指導する側もこれなら必死になる(成果が出なければ、予定した金額がもらえないから)


このようなことを話しました。

早朝から、ある意味音楽とは関係ない話しをしまくりましたね(笑)



今後、こちらの更新は、こんな感じの話しにしていきたいですが、どうですかね?



ではでは。