新聞の「  」から想像する | しがない静岡県民のつぶやき

しがない静岡県民のつぶやき

ブログの説明を入力します。

8月13日の中日新聞の朝刊に名古屋出入国在留管理局の収容施設で死亡したスリランカ女性ウィシュマさんの記事が載っていた。

内容の一部に

【遺族代理人の指宿昭一弁護士によると、上川法相は「命を預かる収容施設で命が失われ、心からおわびする」と述べた。同庁の佐々木聖子長官も「ご冥福をお祈りする。お母さんの元にお帰りいただけず申し訳ない」と謝罪した】とあった。

中日新聞 8月13日 朝刊 社会面より 抜粋

 

佐々木長官の言葉に「ご冥福をお祈りする。お母さんの元にお帰りいただけず申し訳ない」とあるが『お帰りいただけず』の意味は何だろうか?

私が普通に解釈すれば

「彼女のように不法残留した者は本国に強制送還したかった。しかし本人が在留を希望した為、仕方なく収容施設に収容した。母親の元に帰ることを説得できなかったことに因り、このような事態になり、申し訳ない」となる。

付け加えるならば、彼女の日本国内の支援者に「ウィシュマさんをスリランカに帰れるように説得、支援するべきであった」と言いたいのかもしれない。

 

佐々木長官が「お母さんの元に」と表現したのも、私には気になる点である。遺族として来日し、謝罪したのは妹さんである。一般的に考えると「お母さんの元に」ではなく、「家族の元に」となると思う。

暗に家族が彼女の帰国を望んでいなかったことを表しているようである。

佐々木長官にはウィシュマさんや彼女の周辺の状況が帰国を許さなかったのが、今回の事態が発生した一因であり、出入国在留管理局が一方的に攻められるものではないという意識があり、あのような言葉になったと思う。

もっと言うならば、ウィシュマさんの日本に在留したいという強い意志が管理局職員に対して偏見と誤解を与えたのではないかと言いたいのかもしれない。

 

私の考えは間違っているかも知れないが、佐々木長官の言葉からはそう読み取れる。