自分に足りないものを見つけて、

それを埋めるために必死に努力する。

その結果、何かを手に入れても

満たされず、また何かがほしくなる。

 

このように続く不足感は、

食欲旺盛な芋虫が

満腹になることなく

絶えず食べ物を求める姿に似ています。

 

たくさん食べ物を手に入れて成長し、

速く動けるようになったとしても

満たされない心の空洞を埋めることはできません。

 

 

しかし、蝶に変容できたらどうでしょう。

私たちはもっと自由に、もっと遠くへ

行きたいところまで飛んでいける。

そして、蝶は少量の花の蜜で

満足することができるのです。

 

よりよい食べ物を求めて移動しようと考えたとき

目の前に大きな岩があったら?

 

芋虫は大変な苦労をして

目の前に立ちはだかる大きな岩を

乗り越える。

 

でも、蝶であれば飛べばいい。

そこに苦しみはありません。

 

 

ドラマチックな物語では、

芋虫のように苦しみながら

問題を乗り越える姿が描かれ

そこに感動したりします。

 

しかし、自分の人生に

苦しみは必要でしょうか?

 

何か問題が起きたとき、

それが大きな岩だと捉えるのか、

軽々飛び越えられるものと捉えるのか。

それは、自分の内側が

芋虫なのか蝶なのかによります。

 

では、どうしたら芋虫から蝶に変容できるのか。

 

それは、「自分の意識に気づく」ことから始まります。

 

日常生活で無意識のうちに行動していること。

それを意識的に観察する必要があります。

例えば

食事をするとき、

人と話をするとき、

買い物をするとき。

 

これらの瞬間に

自分は何を感じているのか、

なぜそのように感じたのか。

それを意識的に観察することが重要です。

 

 

芋虫として不足感に苦しみながら

もがき続ける生き方と、

蝶として、よりよい花を探して

自由に飛び回る生き方。

 

どちらがいいでしょうか。

 

自分はこんな状況だから

蝶にはなれない。

そう思う人もいるかもしれませんが、

そんなことはありません。

 

外側の世界をすぐに変えることはできないかもしれません。

でも、自分の内面は外側がどうであれ変えられます。

 

内面が蝶になれば、

今まで乗り越えられないと思っていた大岩も

乗り越えられる。

 

 

みんな、蝶のように羽ばたけますように。