アルゼンチンは、南米でブラジルに次いで大きな国。

スペイン統治時代の面影を残すブエノスアイレス。

情熱のタンゴや、アルゼンチンの風土の恩恵を受けてできたワインを楽しむ。

雄大な氷河を見られるパタゴニア地方に足を延ばすことも可能。

 

そんなアルゼンチンへの移住事情を、調べてみました。

 

 

基本情報

アルゼンチン共和国

 

人口 : 約4623万人(2022年)
首都 :  ブエノスアイレス
言語 : スペイン語
在留邦人数 : 11189人(2022年)
日本との時差 : ‐12時間

通貨 :ペソ

 

 

ビザ

 

1.トランジットビザ

 90日以内の渡航であれば基本的にビザは不要です。

 入国後、滞在期間を90日間延長可能。

 一時的に隣国へ行き、再入国することで、ビザを取り直すこともできますが、

 あまり繰り返すと目をつけられる可能性もあります。

 

2.テンポラリービザ

 ビザの申請前に、アルゼンチンの移民局で入国許可を発行してもらいます。

 

 申請に必要なものは以下の通り。

・移民局からの入国許可(大使館あてに入電次第、申請手続き開始)

・査証申請書

・有効な旅券

・無犯罪証明書(日本国外務省アポスティーユ認証済みのもの)

・戸籍抄本(スペイン語翻訳、アポスティーユ済み)

・証明写真

・査証料金

 

3.ワーキングホリデービザ

 2017年から、南米で初のワーキングホリデービザが始まったそうです。

 働きながら最長12か月滞在できるビザですが、更新はできません。

 

 申請に必要なものは以下の通り。

・有効な旅券

・査証申請書

・証明写真

・無犯罪証明書(日本国外務省アポスティーユ認証済みのもの)

・アルゼンチンへのフライト予約確認票

・預金残高証明書(最低2500米ドル)

・海外旅行保険証書

・ワーキングホリデー利用の動機

 

詳細は、アルゼンチン大使館領事部にお問い合わせください。

 

 

 

 

家賃

日本と同様、家賃は場所によって大きく異なりますが、

東京とアルゼンチンの首都ブエノスアイレスを比較してみます。

Numbeoによると、東京とブエノスアイレスの比較は以下の通り。

 

都市中心部のベッドルーム1つのアパート

 東京 約15万円

 ブエノスアイレス 約6万5000円

 

都市郊外のベッドルーム1つのアパート

 東京 約10万円

 ブエノスアイレス 約4万円

 

家賃は、東京の半分以下ですね

 

 

医療

外務省ホームページによると、ブエノスアイレスの一部私立病院では

欧米先進国と同等の医療を受けられるようです。

 

公立病院であっても、一定の医療レベルは保たれているようですが、

医療費が無料であることから混雑しており、

設備に予算がかけられていないことから、

私立病院の利用が勧められています。

 

アルゼンチンでは、事前に予約が必要で、

予約外の場合は日中でも救急外来を受けることになるそうです。

 

邦人が利用する私立病院は、医療費が高額で、

国のインフレに伴う値上げも行われています。

 

海外旅行傷害保険に加入しておくことが勧められています。

 

 

 

言語

 

英語は、他の南米諸国よりは通じることが多い印象です。

 

EF英語能力指数を見ると、アルゼンチンは世界28位。

日本の87位と比較すると、かなり通じやすそうですね。

 

ただ、公用語のスペイン語は、ほとんどローマ字読みで読めるので、是非簡単なフレーズを覚えて使ってみることをお勧めします。

 

 

自家用車

Numbeoによると、自家用車の購入代金は以下の通り。

 

トヨタ カローラ セダン

 東京 約230万円

 ブエノスアイレス 約330 万円

 

フォルクスワーゲン ゴルフ

 東京 約260万円

 ブエノスアイレス 約235万円

 

また、ガソリン代は

 東京 168円/ℓ

 ブエノスアイレス 127 円/ℓ

 

日本車でなければ、日本とそれほど変わらない費用感のようですね

 

 

タクシー

タクシー代は初乗り約142円。以降1キロごとに約110円。

 

安全面から「無線タクシー」を利用が推奨されています。

RADIO TAXIという看板がついていたり、

フロントガラスに「IRA」と書いてあるものがラジオタクシーです。

 

さらに安全性を高めたい場合は、

レミース(ハイヤー)がおすすめです。

ただし、見た目では一般車両と判断がつかないため、

予約時に、車種、色、ナンバー、運転手名の確認が必要です。

  

 

ペット同伴

出国に必要なことは、動物検疫所にご確認ください。

アルゼンチンへの入国に必要なことは、在日アルゼンチン大使館でご確認ください。

 

GfKによると、2016年時点で

アルゼンチンはペット飼育率が世界一。

犬の飼育率は66%だそうです。

 

 

 

食費・日本食

 

 

安価なレストランでの食事の場合、

 東京 約1000円

 ブエノスアイレス 約970円

 

マクドナルドでの食事の場合

 東京 約750円

 ブエノスアイレス 約711円

 

レストランでの食事は東京都同程度ですね。

ただ、食材はかなり安いです。

牛肉1㎏が東京だと2734円、ブエノスアイレスだと793円。

トマト1㎏が東京だと735円、ブエノスアイレスだと215円。

その他の食材も軒並み安いです。

 

Tripadvisorによると、ブエノスアイレスで190 軒ほど和食レストランが見つかります

寿司、ラーメン、焼き鳥など様々なタイプの日本食レストランがあるようです。

 

 

近隣諸国へのアクセス

 

 ブラジル

 ブエノスアイレスから、ブラジルのサンパウロまで、バスで行くと約18時間。

 飛行機であれば、頻繁に直行便があり、所要時間は約3時間。

 

 ウルグアイ

 バスであれば、ブエノスアイレスからウルグアイの首都モンテビデオまで約8時間。

 フェリーであれば、モンテビデオまで約3時間。

 

 チリ

 アルゼンチンのメンドーサから、チリのサンティアゴまで、約8時間。

 アンデス山脈を越える旅になります。

 飛行機であれば、約2時間。

 

 パラグアイ

 アルゼンチンのポサダスから、パラグアイの首都アスンシオンまで、バスで約8時間。

 飛行機であれば、ブエノスアイレスからアスンシオンまで約1時間半。

 

 ボリビア

 アルゼンチンのフフイから、ボリビアのヴィジャソンまで直行バスがあり、

 所要時間は15時間。

 ブエノスアイレスから、ボリビアの首都ラパスへの直行便は、飛行時間約4時間。

 

 

 

アルゼンチンは国土が広く国内でも見どころが多いうえ、

周辺にも魅力的な国が多くあります。

 

住んでいて、あきることがなさそうですね。

 

海外移住の候補に加えてみてはいかがでしょうか。