南アメリカの西部に位置するペルー。

海岸、アンデス山脈、熱帯雨林と多様な自然があり、

古代都市マチュピチュや、ナスカの地上絵、

コロニアル時代のヨーロッパとアンデスの融合した歴史的建造物も見られます。

そして、美食の国。

 

そんなペルーへの移住事情を、調べてみました。

 

 

基本情報

ペルー共和国

 

人口 : 約3297万人(2020年)
首都 :  リマ
言語 : スペイン語(ケチュア語、アイマラ語など)
在留邦人数 : 3182人(2021年)

        *日系人推定10万人
日本との時差 : ‐14時間

通貨 :ソル

 

 

ビザ

 

90日以内の観光目的の渡航であればビザは不要です。

観光目的の場合、入国管理官が指定した滞在期間の日数から延長することはできません。

 

長期滞在のためには、滞在期間、資格、目的に応じたビザが必要になります。

詳しくは、在東京ペルー総領事館にご確認をお願いいたします。

学生ビザ、就労ビザ、リタイアメントビザ(Rentista)などがあります。

なお、これらのビザは日本で発行するのではなく、日本で手続きをしておき、実際にはペルーで発行するようです。

 

これらの長期滞在をする場合には、ペルーで外国人登録をする必要があります。

 

 

 

家賃

日本と同様、家賃は場所によって大きく異なりますが、東京とペルーの首都リマを比較してみます。

Numbeoによると、東京とリマの比較は以下の通り。

 

都市中心部のベッドルーム1つのアパート

 東京 約15万円

 リマ 約7万円

 

都市郊外のベッドルーム1つのアパート

 東京 約10万円

 リマ 約5万円

 

家賃は、東京の約半分ですね

 

 

医療

外務省ホームページによると、医療水準は日本と比べると低いようです。

 

医療機関は3種類に分けられます。

1.私立病院

2.健康保険病院(ペルーの健康保険への加入者対象。公立)

3.一般の公立病院(誰でも受診可能)

 

在留外国人は、通常1の私立病院を受診します。

一般の公立病院は貧困層対象であり、衛生上の問題があり、健康保険病院は非常に混雑しているとのこと。

 

ただし、私立病院の治療費は大変高額になります。

また、地方は医療水準が低く、重症の場合は、首都のリマへ搬送されます(空路の可能性が高い)。

そのため、医療費や搬送費用を十分にカバーできる海外旅行傷害保険への加入が勧められています。

 

 

ペルーは標高の高い場所も多く、

観光地として有名なクスコは標高3400メートルあります。

高山病に注意が必要です。

 

またペルー料理では魚介類を生で食べることも多いため、

魚介類などによって感染するA型肝炎や腸チフスの予防接種を日本で行っておくことが推奨されています。

 

 

 

言語

 

ペルーは地元の店などでは英語は通じにくいです。

 

もちろん、空港やホテルなどでは通じますが、生活圏内で通じるかというと少し難しいかもしれません。

 

EF英語能力指数を見ると、ペルーは世界51位。

日本は87位なので、ペルーの方が上ですが、日本と大差はないかなと思います。

 

スペイン語は、ほとんどローマ字読みで読めるので、是非簡単なフレーズを覚えて使ってみることをお勧めします。

 

 

自家用車

Numbeoによると、自家用車の購入代金は以下の通り。

 

トヨタ カローラ セダン

 東京 約230万円

 リマ 約360万円

 

フォルクスワーゲン ゴルフ

 東京 約260万円

 リマ 約315万円

 

また、ガソリン代は

 東京 168円/ℓ

 リマ 225円/ℓ

 

このように自家用車を購入し維持するのはかなり割高のようです

 

 

タクシー

タクシー代は初乗り約450円。以降1キロごとに約265円。

 

タクシーは大きく2種類に分かれます。

1.ラジオタクシー

  アプリ(Cabify、Uberなど)や電話などで呼び出すタクシーです。比較的安全性は高いですが、メーターはないので、料金や行先をよく確認する必要があります。やや割高ですが、カード払いなども可能です。

 

2.流しのタクシー

  都市交通当局に登録された正規のタクシーと、非正規のタクシーがあります。見た目で見分けられるそうなので、よく確認して正規のタクシーを選ぶ必要があります。

  しかし、流しのタクシーは事前の値段交渉が必要であり、運転マナーが悪かったりするので、ラジオタクシーの利用が勧められています。

  

 

ペット同伴

出国に必要なことは、動物検疫所にご確認ください。

ペルーへの入国に必要なことは、在日ペルー大使館ペルー農業検疫局でご確認ください。

 

ペルーでは、犬を飼っている家庭が多いようです。

動物病院もあるよう。

 

しかし、狂犬病が存在するので、十分な注意が必要です。

 

 

食費・日本食

 

 

安価なレストランでの食事の場合、

 東京 約1000円

 リマ 約570円

 

マクドナルドでの食事の場合

 東京 約750円

 リマ 約756円

 

レストランでの食事は半額程度ですね。

ただ、食材はかなり安いです。

牛肉1㎏が東京だと2734円、リマだと1351円。

トマト1㎏が東京だと735円、リマだと149円。

 

Tripadvisorによると、リマには170軒ほど和食レストランがあるようです

ペルー料理でも、生の魚介類を食べるので、寿司をたべるのは問題なさそうです。

 

また、ペルーでは、キッコ―という醤油が売られているそうで、自宅でも和食が作れそうです。

 

 

近隣諸国へのアクセス

 

 ボリビア

 ペルーのクスコなどの都市からボリビアのラパスなどへ直行バスがあります。

 飛行機は、直行便もあり、所要時間は約2時間。

 

 

 チリ

 バスもありますが、チリのサンティアゴまでいくと長時間の移動になります。

 リマからサンティアゴまでは直行便が頻繁に運行されており、飛行時間は約3時間半。

 

 

 ブラジル

 バスでアマゾンを通り抜けていくルートがあるようです。しかし、時間はかかります。

 ブラジルのリオデジャネイロやサンパウロまで直行便があり、飛行時間は約5時間。

 

 

ペルーは物価も安く、とても住みやすそうです。

 

海外移住の候補に加えてみてはいかがでしょうか。