本当に本当に 自分を救ってくれる知恵は



どうやって見つけるのだろうか



それは人がたくさん集まる場所にはない



むしろ人から遠く離れたところ そこでのみ見つけることができると言う




とてつもない孤独が 嵐のように吹き荒れる所



そのためにはとにかく苦しまねばならない 遊び気分でいるなら



見つかるモノも その姿を隠してしまう



孤独と苦しみが 人の頭を開く



そう そのタメにこそ



エスキモーは ただ一人ではるか遠くを目指し 自らの知恵を追い求める

疑問の一つ一つは、どこかに



答えが用意されてるのもかも知れない



でも、僕たちに



それを見つけ出すチャンスや能力は



充分の与えられているのだろうか




答えは 「No」 



僕らは限界を持ってる



人としての、愛おしい限界を



僕らには見つけられないものがある



僕らの知覚はある瞬間に終焉を迎える



未知なモノで溢れた世界



歩いても歩いても、辿りつけないどこか



すれちがった人やモノをいちいち気に留める必要もない




答えがないもの答えの一つ



悩む時は、時間を決めて悩もう



泣きやんだ次の瞬間には



僕らはもう、山に沈む太陽の光線に魅入っている




  
        

 


              海に突き出た板の上を

             歩かされてはいけない

            かつて僕がしてしまったように




面倒ごとに巻き込まれた時には

               君は法を適用されちまう




                  僕は進んで、自分から落ちて行ったのか

                それとも 誰かに押されたのだろうか

                  僕は自分で落ちようと意思したの?



 それとも誰かがそうさせたの?

   その時、血はどこに落ちたのか

                           いったいどこに



僕は帰ってきた 家に帰ってきた

すべてをあるべき姿に戻すために

だから、もう泣かなくていいんだよ?



                             同じ時、同じことを考える僕ら

                             それはもう、どうすることもできない

                             瞬間、同じ迷路に入り込む僕ら

                             いったい何ができるって言うんだ



問いは僕ではなく、牧師に向けてくれ

僕ではなく、牧師に



                 同じとを考え始める僕ら

                 どうしたらいいんだ

                 同じことを同じ時に

                   どうする

                            僕らは多数、存在し

                            君に数えられることを拒否している



ハロウダウンヒルの上

僕は影の間に隠れ

木々にもたれて立っている



走っていく僕が見えるかい

君の目には、逃げていく僕が映ったのかい

彼らから

彼らからだよ



プレッシャーに耐えることはできない

君の生き死にに、誰もかまっちゃくれない

僕の消滅を願い

僕が去ることを望んでいる



                                帰ってきたよ

                               家に帰って来たんだ

                              すべてをあるべき場所に戻そうと
           
                         だから、もう君が泣く必要なんかないんだ



           同じ時、同じように
 
          同じ時、同じように考える僕ら
 
          なにをすればいいか。僕は知らない


         僕らの数は増し

           僕らの存在はどんどん増えていき

            君はカウントしようとする気を起こさない



                         舞台裏へと誘われた僕

                    ハロウダウンヒルよ

            舞台裏へと引き込まれた僕

         ハロウダウンヒルよ



                とても

                   とてもとても

                      すべりやすい坂だった

                とても

                   とてもとても

                         すべりやすい坂



             無意識に滑っていく自我を

         気付かないうちに滑り出した僕を

                                                                                                     感じている