愛の地獄変
2025/12/06/土
3日目のお昼
御三方の演技がものすごくて、
斉藤さんの大殿が本当に大殿すぎて、 女性であることを忘れてしまうくらいに、ごめんなさい気持ち悪くて怖かったです。一語の中の音数がものすごいというか、ほんとうに音圧も音色も演奏もものすごいです。 語猿のウキウキ。 って言うのがかわいすぎて たまりませんでした。弟子の少年の声が本当に好きでした。最後のグラデーションで声が変わってゆくのが本当に、男性から老婆になったのがすごくて、色々な方に語り継がれるほどになっているんだなぁ。と感じられる表現でした。
堀江さんの語りが、ぽつぽつと零れ落ちていく音がため息のような語りがとても寂しくて素晴らしくて。叫びとか、弱々しい声とか本当に痛くて素晴らしくて、 涙声が本当に辛くて、こちらが歯を食い縛ったり苦しくなってしまう。グラデーションが上手すぎて、かと思えば端から急に反対の端 を出したりして、切り替えがものすごかったり。 様々な面が見えました。 痛みを抱えながら怒りをぶつけてくるときの演技がものすごく強くてびっくりさせられました。ごめんなさいぃ。って思っちゃいました。素晴らしいです、 繰り返しのときの声色の使い分けが天才すぎて、色っぽかったり、寂しかったり、すごく低い声だったり、とっても揺さぶられました。堀江さんのお陰でとても苦しめたのでとても感謝です。
岡本さんはとても艶っぽいお声で、本当に美人のお声されてて、わたしも大殿になりそうなくらい素晴らしくて、絵を描いている際の呼吸で筆の動きやらを表現されているの、本当に最高でした。岡本さんのこういう動作を表現する音が好きです。すごいよね…。軽やかで滑らかで、声・息の表現の幅広さというか、めちゃくちゃよかったです…。ほとんどの場合、横を向かれての演技を見ていたのですが、横髪でお顔が隠されていて、鼻先から顎までの輪郭が光に照らされてみえる 程度なのですが、 絶妙な隠れ具合で綺麗で、、とんでもねぇでした。 地獄から だんだん浮き上がってくるような、そこから叫びになっていくような、 嗄れ声でよく聞こえないけど唸るような怖い声からだんだん叫びで苦しそうにエスカレートしていくのが本当に素晴らしかったです。 だんだん上がっていくので、もう上ないんじゃないかってなるのですが、本当に大きく叫ぶ もっともっとって上がっていって逆に声があまり出なくなるところが気持ちと体の反比例になっちゃうところがすごくて。それでもどんどん強くなる気持ちがとても伝わってきました。あと、 一定で同じ言葉を繰り返すときも、 役らしく、何度聴いても圧のある、 かっこよいお声で素晴らしくて。この朗読劇は読み終わった台本を1枚ずつ散らしていくやり方なのですが、台本を散らすときに何度か話の流れに合わせ て投げ捨てるようにしたところも素晴らしくて、あと、セリフを言うときにゆっくりと顔を上げたりとか、マイクから去るとき入るときの、柔らかいささやかな動きがあって、それもとても優美さが伝わってくるというか、 そんなところでも魅せてくれるのがだいすきで。
語猿の語りと岡本さんの愛姫のセリフが被って聴こえるところが数回あって、ずっと流れていく語りを聴きつつ、トントンと零れていく岡本さんの、愛姫のセリフを拾うのにとても必死でした。分割的注意が本当に苦手なので、頑張って脳みそをフル回転させておりました。
脚本も美しい文章で素晴らしくて、 前作の春琴の佐助でもそうでしたが、原案の作品の文章がきれいにはめられていたりして、すごくて。文章の美や、 人の美、芸術の美、 色々な意味での美を描かれていて素晴らしくて最高でした。
音響も、始めの導入から、音が大きくて声が聞こえない!どこ!なあに!って頑張って耳を澄ましてしまうように惹き込まれるようにされていて、途中で入るキラキラした音や、低いどんどん伝わってくる音とかがすごくて、場面によりメリハリを感じたのと、たまに音が多すぎて、耳の中でガサガサしたり、鼓膜がドクドクしたりするのが、見ている側も気持ちも体も消費しながら作品を楽しめるのがうれしくて、最高でした。
舞台の演出も、 目が暗闇にずっといるのでなかなか見るには理解がゆっくりになってしまうのですが、 少しずつ舞台の上の様子が変化しているのを見たり、 抽象的だけどなんとなく伝わってくる表現、 急にカッ! とライトがついて眩しくなるととても目が痛い のですが、そこもだいすきです。痛みを得られるのが好きです。登場人物や役者さんの抱えるようなものを少しでも得られるとうれしいです。暗闇が本当に暗闇で、隣の人の影も何も見えないくらい完璧な暗闇で、プラネタリウムよりも暗くて、すごかったです。配信だとわたしも工夫してカーテンを閉めて電気を消して暗い部屋で視聴をしていたのですが、暗闇の画面でもわずかに光っているので、少し明るかったんです。真っ暗でした。
目と耳をつかって体験に連れて行ってくれる演出が本当に素晴らしかったです。去年の配信での視聴では、そこまでのダメージがなく、想像にとどまってしまっていた部分で、実際に行ってみることでは全くの別物というか、痛みを感じられました…。
終演直後の舞台を近くまで行って見てみたのですが、(これも配信では見れない、できないこと…!)半開きの戸に大きな丸が2つあって、隙間と穴とで、とっても 「見る」を感じました。 散りばめられた紙も、いくらか気持ちの強いものは大きな文字でその一言のみが書かれた質の違う紙が混ざっていて、 舞台中は全く見えなかったのですが、 終わったあとで舞台の様子をみて、 あそこすごかったよなぁと思えました......。 終わったあとも尚、作品を表現し続ける舞台がすごいです。
衣装も、!豪華で綺麗な色で、ボリュームがあって、存在感と華がすごかったです。舞台で輝いておりました。
監督、監督…!!構成の層とか枠が細かく感じられて、 更にお話の深み深みに連れて行かれる感じの構成でした。お話の流れも少しずつ変わってゆくところで角度をつけてぐいぐいされて、 もうお話に沈んでしまって、浮力なんてもうないのに。 それなのに終わりがあっさりとぱっきりと閉じられてしまうから少し寂しいのですが、また新しい愛のかたちをみることができて、、 本当にありがとうございました...。
所々で過去の監督の作品で感じたものを見つけられて嬉しかったりもしました。
いつか朗読劇に行きたいと思っていたのですが、 大好きな監督に、大好きな声優さんで朗読劇デビューできて本当に幸せです。 幸せです。
あと、どこの担当なのかわからないことについてなのですが、感想なのですが、
始めの愛姫幸姫の呼吸があるのですが、あそこは自動的に2人に呼吸を合わせたくなります。
耳を澄ませて、呼吸を合わせて、お話を聴く準備万端でした。音を探したくなってしまうこと、呼吸を合わせたくなってしまうこと、とても面白いです。呼吸をゆっくりして深呼吸すると集中力も上がるし、気分、神経も整うので、なんとなくそこに技を感じました。
物語の中の枠とかをすごく感じるんだけども、人のつながり、関係の枠があって、場所の枠があって、時間の枠があって、あの世とこの世があって、それらを仕切る空間の演出、音、言葉があって、その仕切りが破られる瞬間があって、それらは実は曖昧だったりして。そんな色々な枠のあり方や変化がとても面白いなぁと感じます……、
男性役を女性が、女性役を男性がされているのですが、全く違和感とか感じなかったのです…。演技力の成せる技なのでしょうか、分かってはいるのですが何もそこが問題にならなかった。あとから考えてみるとなんかものすごいことなんじゃないかなぁと思う。
ラストのストーリーは原案の地獄変とは違ったラストになっていて、何かに駆られながら描き続ける姿が。
あの世とこの世、火と水の対比も良くて、違うけど2人とも地獄にいて、ずっとずっと「見る」がキーワードにあって、見たいと願った地獄が、見たくない地獄が、見ないと描けなくて、目を逸らせなくて、苦しみながらずっと見続けているのだなぁ。というのと、あの世でも変わらずずっとその姿を見つめているのだなぁ。ここは、やっと見つめ合えていると言っても良いのでしょうか…。?
独り言をつぶやいているのは、誰かと話すようにというのは、名を馳せたから約束を叶えた未来を生きているのでしょうか、
朗読劇本当に面白くて、 携わられたお方のお仕事を調べてあさってしまうくらい、 また大好きな方が増えた朗読劇でした。
モニュメントも、 終演後だと感じるものがたくさんあって、とってもずっしり濃厚ガトーショコラ.....。
終演後、監督のお姿を一目お見かけしてしまって、とっても感激してました勝手に、
新幹線ラジオも聴けて、 往復で6回きいて、 岡本さん漬けで1日過ごせて、 もうしにそう。 楽しかったです。



