誰かのために。まず私から始めましょう。 | secret passage

誰かのために。まず私から始めましょう。

びっくりした。
怖かった。

震度5強の地域の中に
東京都中央区(家族が住んでる)と
千葉県八千代市(おじいちゃんが住んでる)を
見つけた時、
電話をかけまくる手が震えていた。
10回以上かけてもつながらなかった。
電話越しにママの声が聞こえた時
泣きそうになった。
離れて暮らすって
こんなに怖いんだと思った。

でも、あの揺れと混乱を体験してない私は
その時の恐怖心や不安感を
想像できない。
あの、なすすべもなく津波に襲われていった街々を
いまだに信じられないでいる。
これは一体どこで起こっていることなの?

動画配信されてるニュースにかじりつきながら
私は涙が止まらなかった。
こんなに辛い思いをみんなはしてるのに。
こんなに大変な中をみんなは懸命に生き延びてるのに。
家族や友達の無事を知ってても
心はずっとずっといたかった。
自分が生まれ育った国が
誰も想像し得なかった風に
なってしまっていくのは
こんなにやるせなくて寂しくて
苦しいんだ、と思った。

混乱の中にいながらも
秩序と冷静さを失わない人びと。
電車が全線ストップした中で
バスとタクシーという唯一の帰宅手段に
列を作って並ぶ人。
客が殺到する中で、
暴動も起きずに通常通りに見える
営業を続けるコンビニ。
みんなが飢えと寒さを感じている中で
食料やブランケットを譲り合う避難所の人びと。

アメリカのメディアは
津波の惨状や原発の爆発を
大々的に取り上げながらも
こういう日本の”当たり前”も
フィーチャーしています。
こんな時に他人のことを考えられる日本人は
本当にすごい、と。
マグニチュード8.9の地震に
これほどまでに対応できる国は
日本以外にはない、と。
今の日本は、史上最悪の状態でありながら
人びとの忍耐と秩序の保たれ方は
最高の状態にあるといってもいい、と。

こんな中でも、人間性を保ち
お互いのことを考えて行動できる日本人を
心底誇りに思います。
もしかしたら、日本にいるだけでは
当たり前すぎて気が付かなかったかもしれない。
だから、どうか日本人の名に恥じないように
行動してほしい。
下らないチェーンメールを回したり、
寄付を装って詐欺をしてる場合じゃない。

ここにいても何もできないかもしれない。
あれほどの揺れと津波を目の前にして
何もできない人間の小ささ。
自然の脅威に成すすべのない私たち。
ここから今までの生活に戻るまでに
一体どれほどの時間と労力と気力がいるかは
考えただけでは分からない。
でも、日本では
自分の家庭できる節電や
街頭での募金を考えて
もう動き出している友達もいる。
だからわたしも考える。
ここにいてもできることを、
ここにいるからできることを。

3月27日に私の通う大学で
International Festivalなるものがあります。
私たち日本人学生はそこで
ソーラン節のパフォーマンスをするんだけど、
このFestivalは
今回の震災のことをたくさんの人に知ってもらうにも
いい機会だと考えています。
それが募金になるか物資支援になるかは分からないけど、
一番実現可能性が高いのは募金だと思っています。
ソーラン節の準備と並行してJapan Boothを作って
募金を募れたらな、と考えています。

どこにいても、何語を話していても
私の祖国は日本だけ。
私の唯一の帰る場所を守りたい。
心から日本を思い、そして祈っています。


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